つなわたり

小林信彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163902210
ISBN 10 : 416390221X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
197p;20

内容詳細

大阪万博が終り、日本経済が斜陽に向う頃、コラムニストの「わたし」は由夏に再会する。40代にして女との初舞台を踏まぬまま…。愛する女だからこそ、触れられない。

【著者紹介】
小林信彦 : 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「丘の一族」「家の旗」などで芥川賞候補。平成18(2006)年、『うらなり』で第五十四回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kokada_jnet さん

    読み逃していた本。性的不能者の男性主人公の30代から40代を描く、半私小説。こだわりが強すぎて、小説としての完成度は相当に低い。作中に登場する「つぶれかけている映画会社」は、日活と大映を混ぜている。主人公と交友する、同様に「独身の中年男」である脚本家は、山崎忠昭がモデル。

  • 阿部義彦 さん

    小林信彦さんの創作。前から気になって本をようやく読了。主人公ハ40を過ぎて雑文をかいている、気難しい業界に片足を突っ込んだ男。映画会社とアニメ制作の友人達。まあ小林さんでは良くある人物配置では有ります。この主人公の性に関する拘りと奥手ぶり、そして女性に関するコンプレックスが主題。有り体に言えば40過ぎてから結婚をしてそれまで童貞で結婚直前に包茎の手術を慌てて済ませて、云々という処女喪失の逆バージョンというコペ転的ビルディングロマンス。凄く読みやすいし女性と付き合う事の面倒臭さと幸福感の板挟みが書けてます。

  • しんこい さん

    この歳で新作を読めるとは思わなかったし、題材も性を取り上げ時代を先取りした草食系男子のような人物。谷崎の瘋癲老人日記を別の本でほめていたので、自分も同様な作品にチャレンジしたのか、鎖骨へのフェティシズムも出てくるし、作者自身と誤解されかねない主人公の仕事やおなじみ逗子のホテルとか、色々。

  • YOUCO19 さん

    新聞に紹介されていた本。著者は昭和7年生まれ。女性と「やりたくて」そればっかり考えているがなかなかできない気持ちがダラダラと書かれている。もう途中でやめようかと思ったけど結末知りたくてなんとか完読。おめでとう! 無事に「できました!」女性ばかりでなく実は男性も近頃は「やりたくてもできないいい年の人」が激増しているという。自伝ぽかったけど素直に気持ちを書いた点は評価します。そこだけ。

  • ぽけっとももんが さん

    小学生の頃からわたしは氏の小説を読んでいる。こども向けの本から大人の小説への橋渡しをしてくれたのが、「オヨヨ大統領シリーズ」だった。それからたくさんの、氏の分身のような登場人物を見てきた。こだわりが強く、小心ながら大胆なところもある、映画好きの男性。特にドラマティックな展開があるわけでもないけれども、まるきり他人ではない人の心象風景まで覗いたようだ。いや、ドラマティックといえばそれ以上ないほどのハードルも用意されていましたが。しかし小林フリークではない人は、この本にどういう感想をもつのだろう。

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人物・団体紹介

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小林信彦

1932(昭和7)年、東京・旧日本橋区米沢町(現・中央区東日本橋2丁目)に和菓子屋の長男として生れる。幼少期より、多くの舞台や映画に触れて育った。早稲田大学文学部英文科卒業後、江戸川乱歩の勧めで「宝石」に短篇小説や翻訳小説の批評を寄稿(中原弓彦名義)、「ヒッチコックマガジン」創刊編集長を務めたのち、

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