私たちは今でも進化しているのか?

マーリン・ズック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901930
ISBN 10 : 4163901930
フォーマット
出版社
発行年月
2015年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
328p;20

内容詳細

ハワイ諸島の雄コオロギは寄生バエの攻撃から逃れるために、突然変異により羽音を出す器官を消失し、わずか5年で鳴かないように進化した。他にもガラパゴス・フィンチやグッピー、ヒキガエル、キスイガメなど、動物界では急速な進化を遂げた例が多数見つかっている。進化には、何百万年という途方もない時間がかかるという考えは誤りだ。

急激な進化は人間の間でも起きている。牛乳を飲めるようになったのも、マラリアへの抵抗力がついたのも、チベット人が高地に順応できるようになったのも、青い瞳の人間が現れたのも、たった数千年の間に起きた急激な進化の結果なのだ。

だから、「人類は歴史の大半を狩猟採集で生きてきた。農耕定住生活を初めてから、疫病も圧政も過重労働も始まった。病んだ現代人は原始人にならって、米や麦などの炭水化物を摂取することは止め、肉食中心の生活に戻るべきだ」とする石器時代への憧れ(パレオファンタジー)は幻想だ。炭水化物は人類を滅ぼさない。なぜなら、現代人のDNAは農耕文明開始後の1万年の間にも進化しているからだ。

食事、セックス、健康、家族、病気──。人間活動のすべてを司る進化の仕組みについて、「性淘汰におけるハミルトン─ズックのパラサイト仮説」で有名な進化生物学の第一人者が説き明かす。進化における我々の常識を覆す、刺激に満ちた一冊。

【著者紹介】
マーリーン・ズック : カリフォルニア大学サンタバーバラ校で生物学を学ぶ。1986年、コオロギの行動と寄生者についての研究により博士号を取得。現在、ミネソタ大学教授。専門は進化生物学と行動生態学

渡会圭子 : 1963年生まれ。上智大学文学部卒業

垂水雄二 : 翻訳家・科学ジャーナリスト。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • EnJoeToh さん

    「原始時代には人間は自然と調和していた」説(パレオファンタジー)への反論が経糸なので、邦題はややミスリーディング。『パレオファンタジー──セックス、ダイエット、わたしたちの暮らしの中で進化は何をしているか』

  • ポン・ザ・フラグメント さん

    言っていることはいちいちわかるのだが、何だかいろいろと腑に落ちない本だ。パレオダイエットがファンタジーであり、非科学的だというのは著者の言うとおりだが、その著者の主張も西洋文化的なバイアスが強いように見える。著者には自明らしいことが、極東アジア人のぼくには「本当にそうなの?」となる。わからないと言えば、腸内細菌てどうやって遺伝するんだろう? 日本人は海草を消化する細菌を飼っているらしいけど、それってどうやって親から子に伝わるんだ? 胎内感染みたいなもんなのかな。

  • starbro さん

    マーリーン・ズック初読です。知的好奇心を擽るこうした良書を年間数冊読めれば大変幸せです。寄生バエの影響で短期間でコオロギが進化(環境対応に伴う変化)したという研究成果にはビックリしました。逆に、環境の変化がほとんどなく、生物が進化しない状態が、好ましいんだと思います。

  • シロクマとーちゃん さん

    原題はPALEOFANTASY。『原始生活へのあこがれ』みたいな感じですかね。人類が農耕生活を始めたのは進化のタイムスケールで考えると、つい最近。それと比べると狩猟採集民として暮らしてきた期間はずっと長い。だから、人類は原始的生活により適応しており、現代の生活パターンや食物にはうまく適応できていないとする考え。こうした考えを信じて原始生活をしようとしている人たち(アメリカにはいるらしい)に対する批判が大部分。正直、残念な本。邦題からは、人類が今でも進化しているのかどうかという謎解きを期待したのだが。

  • マイアミ さん

    ★★★ 外国人食べさせたらいけない日本食と言えば、卵かけご飯とワカメの味噌汁だ。生卵については日本食ブームのおかげか、すき焼きの世界的認知が高まりつつあるので、いずれ卵かけご飯も受け入れられるかもしれないが、ワカメの味噌汁に関しては海外で受け入れられることは絶対にない。なぜなら外国人は海藻を体内で分解できないからだ。人間は基本的に海藻を分解することができないが、日本人は腸内細菌がそれを分解してくれるのである。それとワカメは海外では侵略的外来種なので印象も悪い。というようなこともわかる一冊。

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