基本情報
内容詳細
ハワイ諸島の雄コオロギは寄生バエの攻撃から逃れるために、突然変異により羽音を出す器官を消失し、わずか5年で鳴かないように進化した。他にもガラパゴス・フィンチやグッピー、ヒキガエル、キスイガメなど、動物界では急速な進化を遂げた例が多数見つかっている。進化には、何百万年という途方もない時間がかかるという考えは誤りだ。
急激な進化は人間の間でも起きている。牛乳を飲めるようになったのも、マラリアへの抵抗力がついたのも、チベット人が高地に順応できるようになったのも、青い瞳の人間が現れたのも、たった数千年の間に起きた急激な進化の結果なのだ。
だから、「人類は歴史の大半を狩猟採集で生きてきた。農耕定住生活を初めてから、疫病も圧政も過重労働も始まった。病んだ現代人は原始人にならって、米や麦などの炭水化物を摂取することは止め、肉食中心の生活に戻るべきだ」とする石器時代への憧れ(パレオファンタジー)は幻想だ。炭水化物は人類を滅ぼさない。なぜなら、現代人のDNAは農耕文明開始後の1万年の間にも進化しているからだ。
食事、セックス、健康、家族、病気──。人間活動のすべてを司る進化の仕組みについて、「性淘汰におけるハミルトン─ズックのパラサイト仮説」で有名な進化生物学の第一人者が説き明かす。進化における我々の常識を覆す、刺激に満ちた一冊。
【著者紹介】
マーリーン・ズック : カリフォルニア大学サンタバーバラ校で生物学を学ぶ。1986年、コオロギの行動と寄生者についての研究により博士号を取得。現在、ミネソタ大学教授。専門は進化生物学と行動生態学
渡会圭子 : 1963年生まれ。上智大学文学部卒業
垂水雄二 : 翻訳家・科学ジャーナリスト。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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EnJoeToh さん
読了日:2015/02/02
ポン・ザ・フラグメント さん
読了日:2015/05/03
starbro さん
読了日:2015/03/18
シロクマとーちゃん さん
読了日:2015/08/19
マイアミ さん
読了日:2021/12/25
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