問いのない答え

長嶋有

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163828305
ISBN 10 : 4163828303
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
262p;20

内容詳細

震災発生の三日後、小説家のネムオはネット上で「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。設定した時刻になり出題者が問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた「問いのない答え」をさかのぼり、解釈や鑑賞を書き連ねる。そして画面上には“にぎやかななにか”が立ち上がる―ことばと不条理な現実の本質に迫る、静かな意欲作。それぞれの場所で同じ時間を過ごす切実な生を描いた、著者四年振りの長篇群像劇。

【著者紹介】
長嶋有 : 1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞してデビュー。翌年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞受賞。07年、『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hit4papa さん

    ツイッター上の不完全な問いに答えを出す、という小説家が始めた遊びでつながる人々。彼らのバーチャルとリアルが描かれた作品です。SNSの切り口としては新鮮に感じます。仮想上の人々にも、そのキャラと異なる現実の生活がある,は身に染みますね。ただし、登場人物がやたらと多く、絶え間なく視点が切り替わるので目が滑りがちになります。おっ!となるほどエピソードも、まさにTLの如くどんどん流れてしまうのです。これも、本作品の狙いなのでしょうか。しかしながら、小説として読むと、結局、残るものがなく残念です。ホント、残念…。

  • ゆにこ さん

    ぼんやりとした問いに対して何かを答え、後に問題全文が分かると言うツイッター上の遊び。誰が誰だか途中で分からなくなるも大きな事件は起こらないのでそのまま読み進められました。ひとしきり盛り上がった後に家まで歩いて帰る時のわびしさなんかはよく分かる。最後の、大人は寂しくてもいいのだ、に、励まされた。

  • なゆ さん

    twitterでの言葉遊びそれはなんでしょう≠フ常連な人々の、ザワザワ多人数群像劇。面白いのは、非常に目まぐるしく参加者たちの今≠ェ切り取り語られ、どんどん迫って来ては流れていく様は、まさにtwitter小説という感じか。一体登場人物は何人いたんだろう??言葉や小物をバトンリレーするかのような繋がり方が楽しい。ゆるいやりとり、ゆるい繋がりばかりでなく、実は震災後であることや、ふと過去の大きな事件のことに触れたりも。なんにせよ、この目まぐるしさがだんだんクセになる。もっと彼ら彼女らの日々を見たかったな。

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    震災直後に作家ネムオがツイッターで始めた言葉遊びに参加するメンバーの日常がリレーのように綴られていて、淡々とした日常の中に秋葉原の通り魔殺人や、もちろん震災の話も出て来て、事件や災害も日常の中にあるような感覚。著者長嶋有さんが漫画作成ソフトで作っていたフキンシンちゃんがフキ子として小説の中に登場するのが思わず笑ってしまった。小説の中のフキ子もちゃんと不謹慎だった。後、フーターズに行ってピクルスフライを食べてみたくなった!(笑)

  • ねむねむあくび♪ さん

    読友さんからの借り本。読書メーターをしていなければ、出会うこともなかった人と出会い、知ることも無かった作品に触れ、自分では選べなかった本を受け取る…。点と点と点であっても、私達は確実に繋がっている。蜘蛛の巣の上に光る、小さくとも美しい雨粒のように、点と点の結びつきにもちゃんと力はあるんだ。私達は無力ではなく、いつも誰かと隣り合っていることを感じさせてくれる作品でした♪(⌒‐⌒)

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人物・団体紹介

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長嶋有

1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞、’02年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞、’07年の『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞し、’08年には『ジャージの二人』が映画化された。’16年『三の隣は五号室』で第52回谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊

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