ときぐすり

畠中恵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163821702
ISBN 10 : 4163821708
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
追加情報
:
316p;20

内容詳細

やんちゃ二人に堅物ひとり。麻之助・清十郎・吉五郎が江戸は神田で活躍する。傷心のなか、町名主名代のお役目はどうにか務めている麻之助。揉めごと諍い悩みの相談、いつもの裁定の仕事をするうちに、過ぎた時間がいつしか薬となってゆく…。新展開の『まんまこと』ワールド、感動の第四弾!

【著者紹介】
畠中恵 : 名古屋造形芸術短期大学卒業後、漫画家アシスタント、書店員を経て、漫画家デビュー。「しゃばけ」で第一三回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、作家活動を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 紫綺 さん

    「まんまこと」シリーズ第4弾、連作短編。ふらりふらりとお気軽そうで、次々と難問奇問を解決していく町名主代理“麻之助”。幼馴染みの親友清十郎と吉五郎をはじめ、たくさんの人々の力を借りて、悲運を乗り越え、力強く成長していく。ときぐすり・・・実経験から痛感する今日この頃。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    『けさくしゃ』『つくもがみ、遊ぼうよ』など最近の畠中さん作品では最も地味、けれど一番好みの作品でした。前巻で懐妊した妻を亡くした麻之助。巻頭「朝を覚えず」では未だ癒えない心が、命を投げ出すような無茶をしてのける。題名が秀逸な「きんこんかん」わがまま娘を救ったやさ男の機転「すこたん」そして一番お気に入りに甲乙付けがたい「ともすぎ」と最終話「ときぐすり」高利貸しの丸三が生まれて初めて得た「友」の存在。「凄く・・もの凄く大事な相手になってたんだよ」と述懐する丸三の、不器用な情の示し方。さりげなく差し出される→

  • high さん

    [15-285-143]<2015年秋ドラマ/まんまこと4>『@朝を覚えず Aたからづくし Bきんこんかん Cすこたん Dともすぎ Eときぐすり』 悲嘆にくれた前作から、間に7冊の時間をあけて読みました。お寿ずさんとお子さんの死から1年。周りの仲間や家族に見守られ、朝之助も元気になってきました。人間『ときぐすり』が必要なときも有りますね。でも、テレビなどで南沢奈央さん(ドラマのお寿ずさん役)を見かけると、まだツライ…。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    ちりん、なくしてしまった鈴の音が耳の奥で鳴る。もう届くはずもないのに、呼びなれた名がふと転がりだす夢うつつ。束の間咲いた花が散り落ちたあとの町は変わらず騒がしく、けれど花が咲く前に時が戻ったわけではない。金銀財宝を尽くしても行き違う縁、向き合えど目は交わらず、追えどもその背は振り向かず、夢の中でもかの姿はかき消えて、ちりちりと痛みをおぼえる心。それでも、互いを見守りつづける友が、等しく経りつもる時が、ぽっかりと穴のあいた心を埋めて癒していく。今はかなしいだけの鈴の音も、いつかはやさしく懐かしく響くはず。

  • barabara さん

    久々に読んだ時代小説。とても読みやすく、柔らかな文章にほっこり。かなり頼りない麻ノ介と、心ある仲間たちがちょっとした問題を解決していく。金貸しの貞の「友」を想う気持ちに、心が揺さぶられて動揺するほど。現代ではこれほど真摯に純粋に人を想う気持ちが蔓延っているか、携帯もない時代だからこそ、人が人に歩み寄り生きていく術の中にしか、「真の友」を想う気持ちは生まれないのか、ほっこりしながらも色々我が身を振り返り考えてしまった。

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人物・団体紹介

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畠中恵

高知生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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