三国志 第11巻

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163816203
ISBN 10 : 4163816208
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
367p 19cm(B6)

内容詳細

老いた呉の孫権は名臣と良臣をつぎつぎに抹殺し、自ら国力を弱めてしまう。魏では曹爽の独裁に対して司馬懿がひそかに反抗の機会を窺っていた…。権力をめぐる暗闘は続く。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • キジネコ さん

    カリスマが消えた大陸、権力は恰も魍魎の様に憑りつく相手を乗り換えていく。時代を切り拓き、鼎立の緊張を支えた知恵と勇気と侠が混沌の闇に呑み込まれていく。孔明と仲達、諸葛と司馬の系譜が生み出した二人の楔が時代の運営に果たした役割を、後続の世代はどの様に受け継いでいくのか…11巻の大きな潮流として、それが描かれます。しかし悲しいほどに人がいない。三国志の伝説に燦然と輝いた英雄たちに比べるべくもない器量が帝国の首座の側近に座り、握った権力の重さに潰されていきます。繰り返されるクーデター、魑魅の嗤いが闇に響きます。

  • KAZOO さん

    この巻では呉を中心に話が進んでいます。孫権が死んでその後の後継者たち、あるいは蜀の状況などが語られます。確かにほかの三国志とは異なり、長いスパンでの各三国の状況をきちんと説明してくれます。ここまで書かれた三国志はないと思いますが、これが底本となる可能性はありますね。

  • future4227 さん

    魏の司馬懿の凄みが増している。軍事だけでなく、内政、権力闘争、どんな場面においても深謀遠慮を怠らない。反逆者への処罰も容赦ない厳しさで臨む。そんな中で郭淮に見せた優しさがなんとも心憎い。有能な人材を見いだす力も抜群。曹操と同様に好悪で人を判断せず、有能であればどんどん登用する。人事配置も適材適所で、派手な功績だけでなく、目立たない地味な仕事でもきちんと評価してくれる理想の上司。それに引き換え、呉の孫権は老害というべきか、やることなすこと支離滅裂。取り巻きの連中も佞臣ばかりが残り、滅亡近し。

  • 優希 さん

    遂に英傑も司馬仲間なのでしょうか。彼らは圧巻としか言えません。三国は不安定ながらも均衡を保っているようでした。劉備や孔明が逝ってしまっても三国志は続くということでしょう。次巻は最終巻。どんな物語が展開していくのか味わいたいと思います。

  • キジネコ さん

    老廃を曝し迷妄の闇の中から手を伸ばし、覇業を支えた帝国の英傑たちを殺してゆく孫権、人が消え、やがて国家そのものを危うくする呉。英雄曹操と夏侯氏の築いた魏の実権は、凡庸な皇帝の膝の上から、司馬家の手に落ちる・・権力という魔物を持て余してしまう面々の、破綻と育たぬ器量、その限界の侘しさが満載の11巻、守ることは得るより難しい?救いは、清々しく輝く女傑二人!夏侯文寧のむすめ令女と許弁の妻 玩氏の言葉に思わず唸った、ナイス! 「このふたりが男だったら・・・」戯言ご容赦下さいませ。興味は、それでも12巻へと続く。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品