江戸へ吹く風

岩井三四二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163809700
ISBN 10 : 4163809708
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
290p 19cm(B6)

内容詳細

侍稼業を続けるか否か。安房里見百人衆の金丸強右衛門は主命に従い、船を繰り出し、小田原、京都、名護屋に東奔西走、なのに領地は減るばかり。これが我が家の関ヶ原。

【著者紹介】
岩井三四二 : 1958年、岐阜県生まれ。一橋大学卒業後、電機メーカーに勤務。96年に「一所懸命」で第六十四回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。98年「簒奪者」で第五回歴史群像大賞受賞。2003年「月ノ浦惣庄公事置書」で第十回松本清張賞、04年「村を助くは誰ぞ」で第二十八回歴史文学賞、08年「清祐、ただいま在庄」で第十四回中山義秀文学賞、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤枝梅安 さん

    秀吉の天下統一の時代、安房・里見家の下級武士・金丸強右衛門は主君の命で、小田原、京都、名護屋などに派遣され、「無駄な」仕事ばかりさせられている。しかも、そのたびに領地は減らされ、妻にはせっつかれる。秀吉から家康への覇権の異動とともに右往左往させられる地方の小豪族の悲哀を描いている。国替えを拒否し籠城して戦おうという若い武士たちに「お前らは本当の戦に出たことがあるのか?」と一喝する強右衛門の姿は現代のサラリーマンや公務員にも通ずる。「サムライ千年・・・」と比べ、主人公が同一で話のつながりもわかりやすい。

  • kawa さん

    房総先端・安房の里見家に仕える下級武士・金丸強右衛門の秀吉の小田原城攻めから徳川幕府2代・秀忠知世辺りまでの波乱万丈物語。フィクションとは言え、下層の武士階級から見る戦国・江戸の世のリアルが興味深くも読み応えありの秀逸作品。告白しますが、本作の感想文を書くためにメーターにアクセスしたところ7年前の既読本だった。全然気がつかなかった。長期間のメーター生活が歴史周辺知識を3倍位付加し、初読の面白さを遥かに凌駕という見苦しい言い訳で勘弁。秀逸作品は何回読んでも面白いということ、お後が宜しいようで。(再読)

  • 糜竺(びじく) さん

    個人的には非常に良かった!おすすめです!安房の下級武士のお話。一生懸命に生きていても、世の中の大きな動きに翻弄される。それを、悲哀もユーモアもある筆致で描かれていて引き込まれました。最後は、ちょっと爽やかで少しウルッともきました。個人的には、主人公の老母がいい味を出していて好き。

  • kawa さん

    豊臣の興亡を経て徳川の時代に移り行く時、流れに翻弄されながら、逞しく生きる安房の下級武士一族、先走りの役など日常のなにげないリアルな姿などが、おもしろく興味深く読了。歴史に残る大事件の中で、ここに描かれるような無名で無数の人々の営み。皆が各々の持ち場で、精一杯生きてきて、今があると思わずにはいられない。

  • カツイチ さん

    時代は変わった。右肩上がりに出世は望めず、減収ばかりか納税の厳格化が追い討ちをかける。世情不安のため雇用の整理もままならないというのに、子供の教育費は増大するばかり。副業に活路を見出そうとするも競争は苛烈。家では妻と実母の板ばさみ。愛人候補はちゃっかり居座る。そのうち、訳の分からないことで親会社が破綻・・・約400年前のお話し。いつの時代も苦労はつきもの。それでも、岩井三四二らしいユーモアとしぶとさで主人公は生き抜いていく・・・スカッとしなくても、ジワっと元気になれる小説です。 

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岩井三四二

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。’96年『一所懸命』で第64回小説現代新人賞受賞。「岩井三四二に外れ無し」と言われ、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞、’14年『異国合戦 

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