基本情報
内容詳細
著者のフィリップ・シノンはニューヨーク・タイムズの国家安全保障担当記者。アメリカの情報機関が9.11を防げなかった理由を超党派で調査したレポート「9.11 コミッションレポート」が、なぜ真相に到達するにいたらなかったかを描いた本、『The Commision(委員会)』を2009年2月に出版した。シノンのタイムズの卓上の電話がなった。「本を読んだのだが」と言って、その電話の主は「The Commision(委員会)」で働いていたものだと名乗った。
だが、その時、電話をかけてきたのは、もうひとつの「「The Commision(委員会)」、ケネディ暗殺の真相をつきとめようとした超党派の委員会「ウォーレン委員会」の元スタッフだった。
ジョンソン大統領の指名によって当時のウォーレン最高裁首席判事をリーダーとする超党派の委員会「ウォーレン委員会」には、アレン・ダレス元CIA長官、将来の大統領ジェラルド・フォードなどが名を連ねたが、実際に調査を担当したのは、全米から集められた若く優秀な弁護士や検事たちだった。
むっつの調査分野(「時系列」「ソ連・キューバ」「オズワルド」「ジャック・ルビー」「シークレット・サービス」)に割り当てられたペアの弁護士・検事たち、彼らが、ケネディの死後50年を期して集まって、シノンに何があったのかを書いてほしいと提案してきたのだった。50年を経て初めて明かされるケネディ暗殺調査の真相。
担当編集者より
ニューヨーク・タイムズのオフィスの電話が鳴った。「委員会のものだが、話を聞いてもらいたい」著者のフィリップ・シノンはその時、9・11テロを調査した超党派の委員会「9・11委員会」の調査がなぜ真相に到達できなかったかを書いた『委員会』という本を出版したばかりだった。だが、電話をかけてきた相手は「委員会」は「委員会」でももうひとつの歴史的委員会、ケネディ暗殺の真相を調査した「ウォーレン委員会」の人間だったのだ。
ウォーレン委員会の元スタッフが全面協力。五年の歳月を費やして元ニューヨーク・タイムズの調査報道記者が暗殺事件を再調査する。
【著者紹介】
フィリップ・シノン : 元ニューヨーク・タイムズ記者。ワシントン支局で、国防総省、司法省、国務省などを担当した
村上和久 : 1962年、札幌生まれ。早稲田大学文学部卒。海外ミステリの編集者をへて、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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