それでもわたしは山に登る

田部井淳子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163766607
ISBN 10 : 416376660X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
追加情報
:
206p;19

内容詳細

余命三カ月!?抗がん剤の副作用で足がしびれ、自宅の階段を上ることさえままならない。だが、点滴の合間を縫って登山家は山へ向かった。

目次 : 第1章 山から学んだこと(大切なものを守るために/ 墜落と平常心/ 偏らずに見る/ 声が大きい人には気をつけろ/ 疲れている時はまちがえやすい ほか)/ 第2章 それでもわたしは山に登る(がんのはじまり/ 乳がんのこと/ そうだ、騒ぐな、オタオタするな/ 山とシャンソンと抗がん剤/ こんな山に登った ほか)

【著者紹介】
田部井淳子 : 1939年、福島県三春町生まれ。登山家。世界初の女性エベレスト登頂者・世界初の女性七大陸最高峰登頂者。NPO法人日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト(HAT‐J)所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    人は常に正しい判断ができるとは限らない。疲労困憊で不安が募る中で、隊長は隊員の意見をまとめ、チームの和を保ちながら最善を考える。挑戦すればリスクは必ずある。自然の脅威。雪崩に巻き込まれ、焦り、皆が慌てたときこそ冷静に、生き延びる術を模索しながら、勇気ある下山を。なぜ人は登るのか。自身のためだけなのか。本書後半は闘病しながらの登山日記である。東北の高校生との触れ合いも胸を打つ。「それでもわたしは山に登る」田部井淳子さんが貫いた生き方。頂上に立つことが喜びではあるが、無事に生還することの方がずっと大事である。

  • のっち♬ さん

    腹膜がんIIIC期と告知された著者が山とともに歩んだ人生をつぶさに振り返る。土壇場に立たされた際の経験談では、極度の疲労がもたらす判断力の低下や山の怖さ、対人関係の難しさが赤裸々に語られ、細やかな気配りから卓越したコミュニケーション力が窺える。終始人との繋がりに重点を置く点も本人の気質故なのだろう。闘病記では治療の合間を埋め尽くす過密スケジュールと気概に圧倒される。「副作用真只中でも考えることは前へ、前へ」—登り、歌い、食べ、笑いながら「目の前にある今を精一杯過ごす」生き様は読者に活力を与えることだろう。

  • goro@80.7 さん

    ガンの手術をし抗癌剤を飲みながらも山に登ってたんですね。最後の富士山を東北の高校生と一緒に登っていた番組をみましたが、それが最後の山となったんですね。確か今年は息子さんが遺志を継いでプロジェクトを行ってるけど永く続いて欲しいですね。やはり来年は俺も富士山登頂を目指そうかな。凄い女性です。

  • hatayan さん

    女性で初めてエベレストに登頂した著者のエッセイ。現役時代登山隊の副隊長のマネジメントで経験したことを記した第1部、70歳を過ぎて抗がん剤治療を受けながら山に登る日々を記した第2部の構成。5年生存率が3割のがんの説明を受けても著者は「動けるうちにいろいろなことをしてきた。今すぐこの世を去ることになってもあまり悔いることはない。」と恬淡として現状を受け入れます。この本を著した3年後の2016年に著者は逝去。がんと最期まで向き合った女性作家の作品として、千葉敦子の『死への準備日記』と重なるところを感じました。

  • アッキ@道央民 さん

    女性初めてのエベレストの登頂者の田部井淳子さんのエッセイ。前半は登山隊の副隊長として登山隊のマネジメント等に関わった時のお話し。中国の山で危なく雪崩に巻き込まれそうになったとか、谷川岳で、自分たちが登っている時に滑落事故があった時のお話しなどなかなか凄まじい。女性だけの登山隊で、ゴタゴタもあったり、それを纏めるのも一苦労だね。第二部はガンになっての闘病生活。普通の人ならめげてしまいそうな状況なのに前を向いて必死に闘病するエネルギーは壮絶な体験をいっぱいしてきたからなのかも。命尽きるまでやりたい事をいっぱい

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人物・団体紹介

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田部井淳子

1939年、福島県三春町生まれ。登山家。世界初の女性エベレスト登頂者・世界初の女性七大陸最高峰登頂者で、76カ国の最高峰に登頂した。20〜40代女性のための山の会MJリンクの呼びかけ人。山岳環境保護団体NPO法人日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト(HAT‐J)の設立から関わり、2014年まで代

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