基本情報
内容詳細
生命の色「青」はなぜ人工的に作り出せないのか
人気生物学者の最新作。日常の食、健康から芸術、機械文明まで、科学的かつ叙情的に解き明かす筆致が、色鮮やかな生命の世界に誘う。
内容紹介
つよく、しなやかで、やわらかい生命のありようを語ろう――。
人気生物学者の思索を集めた最新エッセイ集が登場です。
生命は細かいパーツにわけていけば、機械のようなものなのか。
いや、生命を構成するパーツには重複性があり、可変性がある。余剰があり、融通無碍で、遊びがある。生命の特性は、その自由度、すなわち「やわらかさ」にあるのだ――。
硬軟自在、ときに美しく、ときに軽妙な筆はますます冴えわたります。
学びとは何か。記憶とは何か。芸術とは何か。
まさにアートとサイエンスをつなぐがごとく、一見多様なテーマが次第に生命の自由さという大きな主題に集まってゆき、気づけば読者を深い思索へといざなってゆくでしょう。
健康診断の「糖尿気味」の意味、夢の長寿薬の正体、肥満の仕組みなどの日常的な話題に意外な光を当てる。そういえば電波って何? GPSってどうやって働くの? 充電池ってどうやって電気をためるの? 身の回りに存在する科学をあらためて解き明かし、光より速いニュートリノ、金環食などの科学のニュースも、誰よりもわかりやすく読み解きます。中でも山中教授のiPS細胞とノーベル賞受賞の話題の解説は、福岡ハカセ自身の研究分野が近いこともあって、出色の明快さです。
深く、色鮮やかな光彩に満ち満ちた、やわらかな生命の「動的平衡」の世界を、身構えることなく楽しめる好著です。
担当編集者から
科学の語り部福岡先生の最新作には、いつにもまして不思議な生命のエピソードが満載です。寄り合い好きのダンゴムシ、ハート形に交尾するトンボ、ウーパールーパーとヒトの意外な共通点……。ノーベル賞で話題のiPS細胞も、福岡ハカセにかかれば誰もがすっと腑に落ちる明快さでイメージがわいてきます。今回は、福岡先生が1年間の研究休暇でアメリカへ旅立つ直前までのコラムを集めたものということで、ご自身の来し方を振り返る思いもひとしお。やわらかく、しなやかな生命の世界をお楽しみください。
【著者紹介】
福岡伸一 : 生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)など、「生命とは何か」を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
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tetsu さん
読了日:2015/04/09
えも さん
読了日:2013/08/28
CCC さん
読了日:2014/03/08
キーツ(Nob Arakawa) さん
読了日:2014/01/10
sataz さん
読了日:2014/11/27
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人物・団体紹介
福岡伸一
1959年、東京都生まれ。京都大学卒業後、ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授・ロックフェラー大学客員教授。研究に取り組む一方、「生命とは何か」について解説した書籍や、絵画についての解説書、エッセイなどを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され
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