裁判百年史ものがたり

夏樹静子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163723303
ISBN 10 : 4163723307
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
追加情報
:
22cm,286p

内容詳細

明治から現代まで、判決の裏に秘められた人間ドラマ。日本の司法を変えた12の重大事件を、小説のように面白く解説。誰でも裁判員になる時代、必読のノンフィクションノベル。第16代最高裁判所長官との対談収録。

【著者紹介】
夏樹静子 : 東京生まれ。慶応義塾大学英文学科卒。1973年、「蒸発」で第26回日本推理作家協会賞受賞。89年、仏語訳「第三の女」で第54回フランス犯罪小説大賞受賞、2006年に女性作家では初めて、日本ミステリー文学大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gtn さん

    尊属殺人が、その他の殺人より重罪との規定が、平成の世まで残ってしまったのは、明治以前より、時の為政者が庶民に植え込もうとした儒教の道徳観が大きいと思う。だが、親への敬意は、情から発するものであり、教え込まれて修得するものではない。法の下の平等という憲法の精神を遵守すべきなのは当然として、親を名乗る資格もない低劣な人間を崇める必要などない。本書では、刑法から尊属殺人罪を削除するきっかけとなった「栃木実父殺し事件」を取り上げる。実の父に凌辱され続け、人生を台無しにされた娘。「緊急避難」と名付けるのが適当。

  • ゲオルギオ・ハーン さん

    明治以降の日本裁判史における重要事件を12件挙げ、それぞれの経緯や裁判の要点、当事者たちの様子を簡潔明瞭かつ躍動的に書いたスゴい一冊。著名なミステリー作家であるからか事実関係の整理が華麗で、読んでいるだけで手に取るように事件の全容が分かるという説明力に思わず驚嘆してしまった。最後の対談で元最高裁長官の方も驚いているが判例というのは無味乾燥になりがちなのにここまで詳細にかつ中立を保ちつつ関係者の気持ちを汲み取って興味を引くように書けるのは本当に素晴らしいと思います。読み物としても教材としても優秀な一冊。

  • おおかみ さん

    裁判の歴史は社会の歴史である。「チャタレイ裁判」や「尊属殺人」の項を読むとそれがよく分かる。本書は重要判例を紐解きつつ、その時々で司法制度が孕んでいた問題点を明らかにし、あるいは真実追究のため闘った司法官たちの勇姿を描く。普段わずか数行程度でしか語られないような裁判の裏表を知ることができたのは大きい。

  • みんさね  さん

    先月のNHK週刊ブックレビューを見て。読み物としては、一級品の面白さ。史実としては、考えさせられる事多大。特に最終章。 たまにはこの手の本も読まなきゃと反省。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:A-。小説や映画でも法廷モノは面白い作品が多いが、本作は小説家の夏樹さんが丹念に取材され、創作部分を抑えて実録風に書かれている。大津事件、大逆事件、チャタレイ裁判くらいしか詳細は知らなかったが、戦前、戦後の裁判は自白主義を採用し、拷問や無理な誘導による証拠捏造で有罪とされている者が多数あるようだ。帝銀事件、松川事件等。その当時、容疑者や被告の人権は無視されていたが、新憲法になり刑法改正や判例の刷新で改善されたが、逆に被害者側の権利が無視軽視されるような状況になっていることが理解できた。

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