日本の路地を旅する

上原善広

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163720708
ISBN 10 : 4163720707
フォーマット
出版社
発行年月
2009年12月
日本
追加情報
:
20cm,327p

内容詳細

かつて中上健次が「路地」と呼んだ被差別部落。その出身者である著者が、日本全国に存在する500以上の「路地」を13年間にわたってめぐり歩いた、異色のノンフィクション。〈受賞情報〉大宅壮一ノンフィクション賞(第41回)

【著者紹介】
上原善広 : 昭和48(1973)年、大阪府出身。国内外のさまざまな人や出来事をテーマに取材執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さつき さん

    被差別部落のことを「路地」と呼ぶことがあるとは知りませんでした。本書は大阪の「路地」出身の著者が日本全国にある「路地」をめぐる旅。私の住んでいる地域では、近隣に「路地」があるという話を聞いたこともなく現代にもまだ残っているのかと正直ショックを受けました。ただほとんどの地域では若い人は気にしていないくて、古い人が亡くなれば消えていくだろうとのことですが…城下町で街道を警護する役目を与えられていた等、地域によって違う「路地」の成立する歴史にも触れられていて興味深かったです。

  • touch.0324 さん

    中上健次は被差別部落を"路地"と呼んだ。本書はその路地の成り立ちや、全国の路地の歴史を記したルポタージュである。路地の歴史はもうひとつの日本史だ。江戸時代、エタと呼ばれた人々は、虐げられながらも皮革産業や芸能、肉食の文学を育んできた。幕末期、吉田松陰の「草莽崛起」の思想を継いだ高杉は「見渡せばエタも乞食もなかりけり」と詠んだ。吉田稔麿は高杉の奇兵隊に倣い路地の者から屠勇隊を組織した。松下村塾の思想は明治政府に受け継がれ、「解放令」を生み、中上作品の舞台となる近代(「同対法」の施行を前後)へと繋がる。

  • ポチ さん

    路地=被差別部落。路地出身者の著者が日本各地の路地の成り立ちや現状を訪ね歩く。重い事柄を淡々と語っているのが印象的。

  • kinkin さん

    被差別部落のことを「路地」と呼んだ中上健次。その路地を見つめ直すために、東北から沖縄まで、各地の「路地」を一人で旅を続ける著者。いまだにタブーとされている差別問題を、路地で出会った人々との会話を通して書かれている。「路地」出身者である著者のストレートな疑問と、暖かい視線を感じることが出来た。

  • おさむ さん

    前から興味はあったのですが、ようやく図書館で借りました。私的なルポルタージュとでもいいましょうか。「路地」出身の作者が全国各地の路地を訪ね、人々と交流する、アイデンティティー探しの旅でもあります。生々しい路地の歴史の一端が垣間見えました。

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