松本清張 時代の闇を見つめた作家

権田万治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163719108
ISBN 10 : 4163719105
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,271p

内容詳細

生誕100年を迎えた人気作家・松本清張の全体像に取り組んだ長篇評論。その複雑で陰影に富んだ作品群を読み解き、作家が生きた時代と作品の持つ意味を明らかにする。初心者も、愛読者も必読の1冊。

【著者紹介】
権田萬治 : 1936年、東京港区生まれ。東京外国語大学フランス語科卒。評論家、ミステリー文学資料館館長、元専修大学文学部教授(ジャーナリズム論、近現代文学)。1960年「感傷の効用 レイモンド・チャンドラー論」(「宝石」)でデビュー。ミステリーを中心に評論活動に従事。1976年『日本探偵作家論』で日本推理作家協会賞受賞。2001年新保博久氏と監修した『日本ミステリー事典』で本格ミステリ大賞受賞。幻影城新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、横溝正史賞、創元推理評論賞、日本ミステリー文学大賞の選考委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    ちょうど清張の息子くらいの年齢の筆者。ジャーナリズム評論家として、清張を「近づかず」語っている。 私が思う清張像をほぼ、余すところなく語っており、これを読めばわかる「清張ガイドブック」として最適。 東西昨今のミステリー作家論評にも触れ、軽く読ませる。 ホワイダニット、レッドベリング、プロヴァビリティ文体の説明は解り易かった。 清張の成育歴、職歴から生ずる作品への影を改めて読むと、大半読んだはずの作品を読み返したくなった。 巻末で述べる様に「後世を喜ばせる事が出来る」作家すなはち大衆作家の感を強くする。

  • さえきかずひこ さん

    全体的にクォリティが高いし、清張への敬愛が伝わってくる良い評論(特に第九章での『日本の黒い霧』の批判的検討)。ただし巻末に位置する第十一章がひどい。直近の過去や現在に清張を結びつけたい書き手の欲望は分かるが、ずさんな展開に失望。秋葉原連続殺傷事件と宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件を軽々しく併置するところには著者本人の脇の甘さが露わになっている。

  • 私的読書メモ3328 さん

    松本清張論。非常によく調べられ、まとめられ、適切に書かれていると思います。知己である作家への、著者の距離感の取り方が絶妙だと感じました。簡明にまとまれているとはいえ、これだけの分量がありながらなお物足りない、掘り下げが浅いようにも感じられるのは、松本清張という作家の巨大さゆえでしょう。本当に、質以上に生産力の異常さに驚倒しますね。

  • Genei-John さん

    権田萬治さんにとって積年の宿題を果たした一冊になるのだろうと思う。松本清張の旺盛な執筆量の原動力を解き明かした前半が特に面白かった。

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