デーヴィド・ハルバースタム

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ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

デーヴィド・ハルバースタム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163718200
ISBN 10 : 4163718206
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,524p

内容詳細

徹底したインタビューを積み重ね、現代史の骨太のテーマをものにしてきたハルバースタムが10年の歳月をかけて取材執筆した最後のテーマ・朝鮮戦争。独裁者、大統領、名もなき兵士たちが、血の肉声をもって語る。

【著者紹介】
デイヴィッド・ハルバースタム : 作家。アメリカが生んだ最も偉大なジャーナリスト。1955年にハーバード大学を卒業後、『ニューヨーク・タイムズ』入社、ベトナム特派員としての経験と広範な取材をもとに、ケネディ政権がベトナムの悲劇に突き進む様を描いた『ベスト&ブライテスト』(1972年)で大きな賞賛をあびる。以降、徹底したインタビューと、エピソードを積み重ねるニュージャーナリズムと呼ばれる手法で、アメリカのメディア産業の勃興を描いた『メディアの権力』(1979年)、日米自動車戦争を描いた『覇者の驕り』(1986年)など、骨太な現代史のテーマを次々とものにした

山田耕介 : 1935年生まれ。元東京新聞・中日新聞記者。香港支局、マニラ支局長などを経て翻訳業

山田侑平 : 1938年生まれ。人間総合科学大学名誉教授。元共同通信記者。ニューヨーク支局員、ブリュッセル支局長などを経て、2000年から人間総合科学大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    アメリカ現代史のブラックホールとも呼ばれた朝鮮戦争。誤算に次ぐ誤算だった展開を読むにつれ、無能な指導者の下で亡くなった兵士たちの死が虚しく感じます。米国の参戦はないと見て北朝鮮の進軍を許したスターリン、中国の参戦はないと見ていたマッカーサー、米国の反撃を甘く見て多大な損害を被った毛沢東。とりわけ自信過剰で自己中心的だったマッカーサー批判は痛烈。その老害ぶりがあからさまに描かれています。当事者である朝鮮人たちの記述が少ないのは、この戦争が米ソ中の3国の代理戦争だったということの証左とも言えそうです。

  • 紙狸 さん

    2009年刊行。2007年に交通事故死したハルバースタムの遺作。再読した。朝鮮戦争をアメリカ軍の視点から描いたノンフィクション。以前読んだ際には印象に残らなかったのだが、終わりに近い章で朝鮮戦争が中国になにをもたらしたかを書いていて、結構読ませる。建国直後の中国軍が参戦して米軍主体の国連軍を押し戻した。「中国人にとっては誇るべき成功」「古い国の新しい歴史の充実した部分」。毛沢東が自信を持ちすぎ、皇帝のようになり、大躍進という無茶な政策に突き進んでいったーと描く。なるほどこれは毛沢東についての一つの見識か。

  • かんやん さん

    中国の参戦により北上を続ける国連軍は壊滅的な敗走を強いられる。これは戦争というより虐殺ではないか。しかし、リッジウェイの着任により、アメリカも戦線を整える。質的な弱みを人数でカバーする中国軍。戦況は膠着し、消耗戦の様相を呈する。著者は最も過酷な最前線に読者を無防備なまま投げ出すかと思えば、現代へと続く政治の裂け目をえぐり取る。これほどのジャーナリストはちょっといない。『失敗の本質』を思い出すのは、リーダー論、組織論、戦略論として優れ、ビジネス書としても読めるから。しかし、韓国民衆の姿はここにはない。

  • モリータ さん

    大戦後、長期民主党政権の疲弊と新たな冷戦への移行にともなう中ソ共産主義への姿勢が定まらず、極東で絶大な権力を持った将軍を統率することができないまま、遠隔の地で戦略でも戦術でも後手後手に回ったアメリカ。本国の政治家・参謀、現地の司令官・将兵の絶望的な齟齬。それは朝鮮戦争で初めて生じたものではなく、大戦中(特に初期)にもそこここで存在し、アメリカの戦いにも様々なレベルの非合理があったのだと想像される。そして中国との戦争が死んだ歴史となって教訓として生かされないままベトナムの泥沼に踏み込んだという指摘が痛烈。

  • sibasiba さん

    徹底的にアメリカの話だったな。マッカーサー解任がクライマックスだし。しかし自分がひねくれているだけなんだろうが歴史的に勝者であるトルーマンという筋書きはしらけるな。リンカーンとマクレンの関係を自分とマッカーサーに擬すトルーマンはひどく醜悪に感じる。70越えて巨大な問題であった将軍を承知していながら曖昧に逃げていた挙句の破局じゃないか。描かれている事より書かれてない事を常に意識される読書だった。ノンフィクションも物語という当然のことを改めて感じた。結局はベトナムに行き着くのだね。

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