からだのままに

南木佳士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163689302
ISBN 10 : 4163689303
フォーマット
出版社
発行年月
2007年02月
日本
追加情報
:
18cm,168p

内容詳細

50も半ばを過ぎて、ようやく辿り着いた静穏な日々。そんなある日、肺に異変が発見される…。医師・作家としての4半世紀を振り返りつつ、新たに己の「からだ」と「生」と向き合った、心にしみるエッセイ集。

【著者紹介】
南木佳士 : 1951年、群馬県に生れる。秋田大学医学部卒業。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民医療日本チームに加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第53回文學界新人賞受賞を知る。1989年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 純子 さん

    読友さんのレビューからこの方を知りたくなって。このエッセイの南木さんとわたしは同い年。わたしの病気は、南木さんほどきついものではないが、長く患っていることや発症するまでからだをいたわっていなかったことなど、同じだなぁという気がして、仲間のような気持ちで読んだ。振り返ってみれば、保護者が続けて亡くなられたり土砂災害で家族を亡くした子がいたり、わたしの休みも死がきっかけになっていた。ましてや大きな病院の先生ともなれば。南木さんの言葉の選び方はとても丁寧で、穏やかな先生に診てもらっている感覚になる。

  • 風に吹かれて さん

    2004年から2006年に新聞・雑誌などに掲載されてエッセイ集。  38歳の時にパニック障害に見舞われた著者。「私の場合、うつ病の原因はからだをないがしろにしてきたからではないかと思いあたります。平日には医者の仕事、休日には小説書きで、ラジオ体操すらしたことがありませんでした。」(変容する「わたし」、p154)50歳になってから水泳や山歩きを始めた。  決して急がず自分のからだを見つめながら一歩一歩足を運ぶと山の頂に達する。そのときの喜びを、そのまま受け入れる。 →

  • 頭痛い子 さん

    私自身14歳から21歳になるまで、まるで病名がわからない病で入退院を繰り返してきた。症状は熱と身体の痛みなのだが、身体の痛みが移動するのだ。そして3日も経つと嘘のように全快する。そのため周囲に『嘘つき』呼ばわりされたこともあったがこれが仮病などではなく、病院にかかると『今すぐ入院』の血液検査結果と所見である。一年の半分を入退院で繰り返し、のべ100人近い医者が診ても、病名がつかぬ苛立ちと今後の不安から自殺未遂ばかり起こすようになる。死はいつも身近なとこにあって手ぐすね引いて待っている。

  • がぁ さん

    生きる苦しさと喜びが津々と伝わってくる。丁寧に生きていくことの大切さを教えられた。50代半ばは老境なのだなぁ。

  • algon さん

    臨床医であり芥川賞作家!という華々しいキャリアからパニック障害→うつ病に至り閑職に身を引き、かろうじて生き延びてきた・・彼のエッセイはこの経緯が繰り返し繰り返し出てくる。この経緯こそ彼の今在ることの土台、ここから彼の発想が始まる。うらやむようなキャリアを放り投げて只々生き延びざるを得なかった彼の諦観が長野佐久平の地で珠玉のエッセイを数多く生んできた。山を歩き、亡き身内を想い、恬淡な生活を貫く、そんなエッセイ。平明だが得がたい名文で綴られる。自分としては数カ月おきに戻ってこずには居られない最も大事な作家。

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南木佳士

1951年、群馬県に生まれる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年

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