盗聴 二・二六事件

中田整一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163688602
ISBN 10 : 4163688609
フォーマット
出版社
発行年月
2007年02月
日本
追加情報
:
20cm,319p

内容詳細

北一輝や青年将校らによって交わされた電話交信が傍受・録音されていた。誰が、何の目的で…。新資料を踏まえ、非情な政治力学から、感動の人間ドラマまで、二・二六事件の全体像を余すところなく描き出す。

【著者紹介】
中田整一 : 1941(昭和16)年熊本県生まれ。九州大学法学部卒。1966年、NHK入局。プロデューサーとして歴史ドキュメンタリー制作を担当。「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』二・二六事件秘録」(1979年放送、放送文化基金本賞受賞)、「二・二六事件消された真実―陸軍軍法会議秘録」(1988年放送、日本新聞協会賞・放送文化基金個人賞受賞)は圧倒的反響を呼んだ。同局スペシャル番組部長、NHKエデュケーショナル常務、大正大学教授などを経て、現在、現代史をテーマとする著述に専念。2006年、『満州国皇帝の秘録―ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』(幻戯書房)で第35回吉田茂賞、第60回毎日出版文化賞(人文・社会部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    レコードに記録された盗聴電話の録音。それが取材の始まりだった。昭和史最大の謎と言われる二・二六事件について、まだ関係者が存命中に再現された音声が、大きな手がかりとなっていく迫真のドキュメント。番組自体は何度か再放送されているので、実際に当時の録音をテレビで聞いた人も多いだろう。数日間の緊迫した事件をきっかけに、日本は戦争への道をどんどん進んで行き、これを止めることができなかった。違法でありながら個人の大切な情報がいとも簡単に盗まれた過去。今日の人々はこの取材記録をどのように読むだろうか。

  • 泉を乱す さん

    統制派の人間は、クーデターが起こると薄々気づき クーデターを期に政治を掌握しようと考えてたと。 暴力殺人は非であるが政治の混乱できちんと裁かれなかった青年将校は無念

  • Meistersinger さん

    「誰が北一輝を騙り安藤大尉に電話をかけたのか?」が主題なはずだけど(憲兵隊によるものと推測)、番組作りにからむ遺族の様子や裏にいた真崎などへの追求とやや煩雑に。事件の一ヶ月前から盗聴が実施されていたことから、226事件は突発てきなものではなく関係者は予兆を感じ警戒していたのだろう。

  • 冬薔薇 さん

    去年?映像を見たような気がする。1977年NHKに保管されていた資料の中に「二・二六事件資料」と書かれたレコード盤が見つかった。調査、インタビューを経て、1979年2月ドキュメンタリー「戒厳指令・交信ヲ傍受セヨ」を放送、その半年後この盤の録音の実行者が名乗り出た。その大尉は1940年陸軍中野学校、上海の特務機関、太平洋戦争中は南方軍通信隊司令部参謀を務める。名乗り出た時「盗聴なんかやったばっかりに・・・軍人の名誉を汚してしまって・・・」とつぶやいた。二・二六事件は太平洋戦争へと直結していく昭和史の転回点。

  • でおでお さん

    彼らはただ視野の狭いイッちゃってる若者ではない。彼らは自分であり、友人でありえたという程の生身の息づかいを感じさせてくれる。

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人物・団体紹介

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中田整一

ノンフィクション作家。1941年熊本県生まれ。1966年九州大学法学部卒業後、NHK入局。プロデューサーとして、現代史を中心としたドキュメンタリー番組の制作にたずさわる。退局後、大正大学教授を経て、執筆に専念。2005年刊行の『満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』(文春文庫)にて

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