心にナイフをしのばせて

奥野修司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163683607
ISBN 10 : 4163683607
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
追加情報
:
20cm,271p

内容詳細

高1の少年が同級生の首を切り落とした驚愕の事件。被害者の母はさながら廃人のように地獄を生き、犯人は弁護士として社会復帰していた…。追跡・28年前の「酒鬼薔薇」事件。新大宅賞作家、執念のルポルタージュ。

【著者紹介】
奥野修司 : 1948年大阪府生まれ。立命館大学卒業。1978年から南米で日系移民調査。帰国後、フリー・ジャーナリストとして活動。2006年、『ナツコ 沖縄密貿易の女王』(文藝春秋)で、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Satomi さん

    酒鬼薔薇事件より28年前、少年により同じような事件が起きていた。殺された少年の両親と妹のその後。被害者家族の想像を絶する心の叫び。壊れていく様を真正面から受け止められるほど私は強くないし、確固たる信念もない。そして加害者の少年の行方。少年は少年法に守られまさしく更生していた。国家から無償の教育を受け、前科が付く事もなく地元の名士、弁護士となっていた。被害者家族の傷は何年たっても癒える事はない。けれど加害者の人権は守られ平然と一般社会に戻れる。なんだかやり切れない…。平静ではいられない…。かき乱される…。

  • みゃーこ さん

    死人には人権がないと考えさせられる。被害者家族が被る痛みに寄り添うルポ。更生とは何か、少年法(16歳未満の少年が少年院で矯正教育と治療を受ける期間は最長でも三年未満)とは何かを考えさせられる。2004年度で日本政府が犯罪加害者の更生にかける支出は年間466億円。これでも他の先進諸国にくらべたら少ないといわれるが、被害者のための予算が、年間わずか11億円という。やられ損かい?という感じがする。こういった価格を具体的数字に直すと命をバカにするなと言いたくなった。

  • だんじろー さん

    “少年A”のその後の反応を知って、開いた口が塞がらなかった。なぜ一言の謝罪さえ無いのか。弁護士になろうとホームレスになろうと、そんなことは知ったこっちゃないけど、一人の人間として、被害者家族に頭を下げる気持ちは一欠片も無いのか。ノンフィクションではあるけれど、これは間違いなくホラーだ。殺人に、大人も子供も関係ない。人を殺すということは、被害者のみならず、その家族や親戚、恋人や友人、そして加害者自身の関係者たちの人生や未来をも奪ってしまう残虐行為である。何ともやり切れない。

  • クリママ さん

    酒鬼薔薇事件の28年前に起きた高校生の同級生殺人事件。事件から30年後に取材されたノンフィクション。被害者の妹のモノローグの形で、その後の家族のことが語られる。読むのが辛い。家族を無残な形で失った悲しみ苦しみはあまりに深く、息子であり兄であったその名を口に出すこともできず、ましてや加害者のことなど考えることなどできないほどだ。加害者は、国の手厚い更生プログラムによって守られ、弁護士になっている。謝罪もなく慰謝料も支払われれず、何が更生か。被害者には何の支援もないこの国の法やシステムは、誰が作ったのか。

  • こうせいパパ さん

    一人の尊い命を奪った少年A。わずか3年ほどで少年院から社会復帰し、大学へ進み、弁護士となっていた。一方、我が子を奪われた母親は、その後の人生を狂わされ、年金暮らし。弁護士となった少年Aは、慰謝料も払わず謝罪の言葉すらないとのこと。釈然としない。少年法について考えさせられた。

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人物・団体紹介

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奥野修司

1948年7月5日生まれ。大阪府出身。立命館大学経済学部卒業。ノンフィクション作家。1998年「28年前の『酒鬼薔薇』は今」(文藝春秋1997年12月号)で、第4回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞。2006年『ナツコ 沖縄密貿易の女王』(文藝春秋)で、第27回講談社ノンフィクション賞・第37回大

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