意味がなければスイングはない

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163676005
ISBN 10 : 4163676007
フォーマット
出版社
発行年月
2005年11月
日本
追加情報
:
289p;20

商品説明

シューベルトからスタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、スガシカオまで、音楽と作家のファンキーだけど奥の深い10篇。村上春樹さんがオーディオ雑誌で二年半にわたってコツコツと書き継いできたエッセイが一冊になりました。タイトル『意味がなければスイングはない』は、ご存じ、デューク・エリントンの「スイングがなければ意味はない」のもじり。ただし、今回はシューベルトのピアノソナタからブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」まで、すべての音楽シーンから選りすぐった十人・十曲が語り尽くされます。破滅の淵から甦ったビーチボーイズ=ブライアン・ウィルソンの人生第二章物語には泣かされますし、毎晩欠かさず同じフレーズを延々と弾き続ける堅物ゼルキンに対して、娼家でウィンナワルツを弾きまくりピアノにサインまでしてきたという蕩児ルービンシュタインの超対照的な人間像は抱腹絶倒です。しなやかなメロディーラインとファンキーなリズムが冴えるハルキ・エッセイの粋を堪能してください。

内容詳細

シューベルトからスタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、スガシカオまで、音楽と作家のファンキーだけど奥の深い10篇。良き音楽のある世界の成り立ちについて、村上春樹がどこまでも語り尽くす。

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この本がきっかけで、ビーチ・ボーイズを聴...

投稿日:2009/12/11 (金)

この本がきっかけで、ビーチ・ボーイズを聴き始め、そして今ではすっかり、ブライアン・ウィルソンのファンになってしまいました。それまでビーチ・ボーイズに対しては、軟弱なポップグループであるといった、勝手な先入観を抱いていたため食わず嫌いならぬ、聴かずぎらいの状態でした。世の中には私と同様に、ビーチ・ボーイズに偏見を持っている人が多々いると思いますので、是非とも春樹さんの力で新たなるファン拡大に繋がればと願うばかりです。

優季の父 さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ハイク さん

    著者の音楽に対する造詣の深さは半端でない。ジャズやクラシックに関する著者の本を読めば驚くほどだ。著者は読み易い文章が定評であるが、この本の内容は分かりにくい。音楽専門読者を対象に連載した内容なので、私などにとっては内容が難しい。この本で紹介のジャズ演奏者の曲はほとんど知らない為ユーチューブにより、彼等の演奏を聴きながら読んだ。それでもよくわからない解説であった。やはり曲に興味があり更に何度も聞いた曲でないと分からないのであろう。日本人でスガシカオが掲載されている。初めて聞いたがこちらは分かり易かった。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    小説以外の村上春樹さんを読むのは初めて。彼の好きな音楽評論。ジャズだけでなくてクラッシック、ロック、J-POPまでと幅広い。自分も何枚かアルバムを持っているウィントン・マルサリスへの評価は真面目だが退屈とかなりの辛口。マイルスのぶっ飛んだジャズと比べると大人しく感じるのは確かだね。ブルース・スプリングスティーンは「ボーン・イン・ザ・USA」の大ブレイクで彼の歌うブルーカラーと本人の立場が乖離してしまったというのは納得。レイモンド・カーヴァーという作家との共通点を論じているのは彼独自の視点で面白い。★★★+

  • けぴ さん

    ブルーススプリングスティーン、スガシカオは馴染みがあるが、ほかのクラシックやジャズの人物たちは知らなかった。プーランクの『仮面舞踏会』は興味深い記載であったのでyoutubeで聴いたが、からっとした陽気さがあり良かった。マルサリスのジャズは上手いが退屈との指摘もyoutubeで聴くと何となく納得。感動させるには上手いだけではダメなんですね〜 取り上げた題材は村上春樹さん個人所有のCD/LPが基になっているとのこと。音楽に対する深い造詣に感服。

  • momogaga さん

    春樹さんの音楽論は読み込みが必須。読み応えがあったのは、「国民詩人としてのウディー・ガースリー」。これから、この本と長い付き合いになりそうです。

  • marco さん

    スガシカオについて書かれた章だけ再読。スガシカオの書く歌詞に対してなんとなく感じていたよい意味での違和感が、ひじょうにわかりやすく説明されている。やっぱりこの二人について行こう(笑)。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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