復権 池永正明、35年間の沈黙の真相

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163672007
ISBN 10 : 4163672001
フォーマット
出版社
発行年月
2005年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
笹倉明 ,  
追加情報
:
19cm,157p

内容詳細

昭和45年の八百長疑惑、いわゆる「黒い霧事件」で野球界を永久追放された、西鉄ライオンズの豪腕投手・池永正明。彼の人柄や事件の再検証など、復権運動に深く関わってきた著者がすべてを明らかにする。

【著者紹介】
笹倉明 : 1948(昭和23)年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒業。80年、『海を越えた者たち』(すばる文学賞入選)でデビュー。88年、『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞受賞。翌89年、『遠い国からの殺人者』(文芸春秋)で第101回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スパシーバ@日日是決戦 さん

    [2015年] 1969年、「黒い霧事件」(八百長に関わったとされた7選手のうち4選手が永久追放処分となった事件)から35年の時を経て復権が叶うまでの、支援者の一人であった著者と池永氏との交流が語られる。1965年に西鉄ライオンズに入団(契約金は5000万円、ジャンボ尾崎は同期入団)し1年目で20勝(新人ではパ・リーグ7人目だが、高卒としては初の快挙)。以後通算5年間で99勝をあげる。ここ数年大相撲やサッカー(海外)でも八百長が発覚しており、プロスポーツに興味を失ってしまった..。

  • ようはん さん

    黒い霧事件で永久追放処分を受けた元西鉄ライオンズの池永正明投手の復権に至るまでの内容。黒い霧事件自体かなり根深く闇の深い内容だとは思うが状況を考えればもっと処分が軽い筈だった池永氏がスケープゴートとして追放された側面があったのはきつい。

  • YOS1968 さん

    35年にわたって社会的制裁を受けた池永正明本人の気持ちを察することは難しい。高校を卒業してすぐに一流投手。5年間で99勝、通算最多勝利記録も狙えた逸材。プロ野球界から「永久追放」という一方的に通知したのは、見せしめ以外の意味はない。野球賭博の問題はプロ野球界にとっては深刻なことはよく分かるが、刑事罰にならなかった「疑い」レベルの人物を、永久に後ろ指刺される存在に追い込み、追放したNPBの罪は重い。彼は反論もせず沈黙を続けた。伝統的日本人的な美徳か、それともスポーツマンとしてのプライドなのか。

  • シュラフ さん

    黒い霧事件(1970年)で球界を永久追放された伝説の大投手・池永正明(下関商業〜西鉄ライオンズ)。 池永の成績はとにかくすごい。高校時代は2年春に優勝、3年夏に準優勝。そして西鉄入団後の5年で103勝。黒い霧事件さえなければ、どこまで活躍していたのか。 黒い霧事件の真相は、恩義ある先輩に八百長を頼まれた池永が新聞紙にくるまれた100万円を押し付けられてしまったこと。その後、池永は黙して語らず博多のスナックのマスターとして細々と生きる。なぜ池永は真実を語らなかったのか?その真実が当著では明かされる。   

  • 渡辺 にゃん太郎 さん

    黒い霧事件において「灰色」だった池永氏の権利回復までの真相が述懐されているが、復権活動への賛美だけでなく、人権問題、池永氏の非など多面的な観点から復権の道のりが綴られているのが印象的だった。あとがきでは野球賭博への警鐘として本書を役立ててほしい旨が書かれていたが、残念ながらその一助にはならなかった。賭博に関しては永久追放(現行制度では改悛の情が認められれば15年でNPBに復帰することが可能)が甘い処分だと受け取られないようもっと根本的な解決方法が必要に感じた。罪を被るべきは選手ではなく、賭博行為である。

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