小説の秘密をめぐる十二章

河野多恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163582504
ISBN 10 : 4163582509
フォーマット
出版社
発行年月
2002年03月
日本
追加情報
:
20cm,243p

内容詳細

「デビューの仕方」から始まり「名前のつけ方」「始め方と終り方」「一人称と三人称の使い方」など、作家にしか語れない実践的小説論。いまもっとも豊潤かつ過激な作家・河野多惠子が明かす『創作の秘密』。

【著者紹介】
河野多恵子 : 大正15(1926)年生まれ。大阪府女専(現大阪女子大)卒業。昭和38年、「蟹」で芥川賞を受賞。「不意の声」(読売文学賞小説賞)、「一年の牧歌」(谷崎潤一郎賞)、「みいら採り猟奇譚」(野間文芸賞)、「後日の話」(伊藤整文学賞・毎日芸術賞)、「秘事」、「半所有者」など多数の小説の他、「谷崎文学と肯定の欲望」(読売文学賞評論・伝記賞)などの評論作品もある。芸術院会員。現在、ニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まぶぜたろう さん

    登場人物の名前やタイトルのつけ方とか、やけに実践的なのだが、肝心の「小説の秘密」は主観的で抽象的でよくわからない。まー実作者なんだし、そーゆーもんなんだろうが、あんまり面白くないわな。谷崎の引用が多いから、河野多恵子の谷崎観に触れ楽しくはあったが。

  • かりんとー さん

    「小説を育てる」っていい言葉だな。

  • ひろゆき さん

    表題に、小説の秘密とあるが、原論ではなく、小説を書くことを目指す人のためのハウツー物。わりと実践的部分が多くて、登場人物の名前の画数は大きいものは避けよとか、初心者は三人称単眼でとりあえず書くのが無難だとか、等々。芥川、谷崎作品の分析もある。かなり断定的で、そこに独善的な臭いを感じる(特に羅生門の結びはそこまでの問題かと思う。一方で谷崎、細雪など持ち上げる、持ち上げる)が、曖昧のまま逃げることはしないところが、好感。

  • ずんだワナビ さん

    この著作の価値の一つは、文学によくある「曖昧な概念」に対して、明確には出来ないまでも別の言葉に置き換えることで、理解を深めようというアプローチを取っていることにある。 例 「文のリズム、呼吸」→「健康な脈拍」 「事前に決める所とアドリブで書く所」→「作曲と演奏」 「時代をも超えうる熱心な愛読者」→「精神的同種族」 「執筆の動機としての共感」→「作家は自己の"精神的種族保存拡大のために書く"」 などなど そういった曖昧なコツを、自分の獲得した言葉に置き換えて理解することが大切なのだろう

  • Hiro さん

    読みながらすぐに思いついたのは三島由紀夫の文章読本との類似だ。一見普遍的で論理的なようで実は個性的で潔癖な趣味や倫理観によって断定的に小説の書き方が論じられていく。作家の手の内を見せられたような面白さもあって得した気になるし、谷崎ほかの文豪について引用を交えた文章評も興味深い。作家ってこんなことに気を遣って小説を書いてるんだ、という新鮮な発見に満ちている。これを凡人がやったらどうなるかという意地悪な小噺風のものも書き添えられていて、何か読んでる方もしっかり戒められた格好になる。やや毒のある楽しい読書体験。

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人物・団体紹介

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河野多恵子

1926年(大正15年)4月30日‐2015年(平成27年)1月29日、享年88。大阪府出身。1963年『蟹』で第49回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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