幻の漂泊民・サンカ

沖浦和光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163579405
ISBN 10 : 4163579400
フォーマット
出版社
発行年月
2001年11月
日本
追加情報
:
20cm,286p

内容詳細

文明社会から置き去りにされた異能集団はいかに発生し、日本史の闇に消えていったか。柳田國男、三角寛以来の山窩論争に終止符を打ち、従来の虚像を粉砕し知られざる実像に迫る白熱の民俗誌。

【著者紹介】
沖浦和光 : 1927年大阪に生まれる。1953年東京大学文学部卒業。専攻は比較文化論、社会思想史。現在、桃山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • AICHAN さん

    図書館本。戸籍がなく定住せず主に山間を渡り歩く一所不在のサンカ。明治に入って警察から山窩(山の盗賊)という名前を与えられたが盗賊ではない。乞食でもない。多くは夏は川魚を獲り冬は蓑作りなどをし、それらを売り歩いて生計を立てていた。戸籍がなく一所不在の流浪の民は定住者から偏見視され誤解れさ差別された。著者は、サンカが文献で初めて登場するのが幕末であることからサンカは近世末になってから登場したと見る。天明から天保の大飢饉によって潰れた百姓が流浪しサンカになったと著者は見る。うーん。

  • Junichi Watanabe さん

    #読了 。律令体制下に取り込まれず一所不住の漂泊の民「サンカ」。遊行僧や傀儡などに比べて歴史資料が少なくなお謎多き人々。後少し資料が発見されればなお一層サンカの暮らしが見えてくるかもしれない。

  • あきまこ さん

    家を持たず漂泊して生きてゆくということが、考えれば考えるほど謎がわいてきたので読みました。漂泊民の日常が書かれているのではなく、どのようにして発生したのかが歴史的に書かれており、ことは予想以上に深かったです。そしてどのようにして消えていったのかがハッキリせず、たぶんこうなっていったのだろう…と想像しました。ルーツをたどればこのように生きたご先祖様もいるのかもしれない、と思うほど、根は深かったです。

  • miroku さん

    民俗学はどうしても派手なファンタジー方面に目がゆくのだけど、こういう地に足のついたものを読むと現実との接点が見いだせる気がする。

  • 武隈 さん

    「一所不在」という漂泊民のサンカを追った研究書。私も小さい頃、河原に小屋掛けしている人達の話を聞いたことがあり、どういう人達なのかずっと疑問に思ってました。この本を読んで、山の漂泊民のことが判りました。日本の歴史は、差別する側とされる側の繰り返しですね。現代社会は、サンカが受けたような差別が無くなったと言えれば良いのですが、新たな差別が増えているようです。また、サンカのような窮民が発生するような気がします。

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人物・団体紹介

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沖浦和光

1927‐2015年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。民俗学、比較文化論、社会思想史専攻。被差別民と被差別部落の研究をおこなった。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層をさぐる研究をつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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