佐野眞一(ノンフィクション作家)

人物・団体ページへ

旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三

佐野眞一(ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163523101
ISBN 10 : 4163523103
フォーマット
出版社
発行年月
1996年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,390,7p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 山口透析鉄 さん

    これは図書館本で読みました。 宮本常一氏の弟子筋の教師が私の高校の地理の教師にもいて(名前が作中にも出ていました)、その方の授業には当たりませんでしたが、気にはなっていたので、この大著を読みました。 民家を泊まり歩き、聞き書きをノートにまとめ、柳田國男氏とかとはまた異なる日本の民俗学を作った宮本常一氏と、そのパトロン的存在だった渋沢敬三氏の関係も良かったですね。 結核だったので、何とかしてストレプトマイシンを入手して宮本常一氏に渡してとか、エピソードも満載な、すこぶる面白い本でした。

  • Akihiro Nishio さん

    大好きな宮本常一と、彼を支えた渋沢敬三の評伝。作品をある程度読んでいて知っていたつもりだが、宮本がこれほど圧倒的な仕事をしたこと、渋沢が現在の価値で100億もの資金を民俗学徒のために援助したこと、2人と柳田を取り巻く人間模様、妻への恋文の中にだけ明かされる薄暗い過去の一片、そして何より植民地政策と民俗学の深い関わりなど、驚くべき内容の連続であった。自分の足で歩き、目で見て耳で聞くことをさぼってはいけないと深く自戒した。良い時期に良い本に出会えたことを感謝したい。

  • シルク さん

    読む前は、「なんで、宮本常一『と』渋沢敬三、なんだ? そんなダブルヒロインみたいなことせんで、片方だけ取り上げて、じっくり描いて欲しいな〜」みたいなことを思った。が、この本を読み進めていくと、宮本常一と渋沢敬三に関しては、、いや、殊に宮本常一に関しては、「渋沢敬三なくしては、宮本常一は有り得なかった」と言いうるものだったのだと、ハッキリ思うようになった。うん、学問をするのって、金がかかるんです。人によっては、「いやーまあ、理系の研究だと、そりゃあ器具とか装置とか何とか、色々金も掛かろうけれど、文系なら、→

  • えと さん

    渋沢敬三と宮本常一を徹底的に調べあげた一冊。‘日本資本主義の父’と言われた渋沢栄一を祖父に持つ敬三と、自分の足でとにかく歩いて回った常民に寄った民俗学者宮本。偉大な祖父を持つからこその不自由を絵にかいたような敬三。その鬱憤を晴らすごとく学者を支援しまくる。時代は、戦前-戦中-戦後。敬三の先見の明、筋の通し方には背筋が伸びる。宮本は農山漁村、離島を歩いて回りその人懐っこい笑顔で人の話を聞いて回った。いろんな人のいろんな関係で世の中が回り、学問も発展するのだなと思いました。

  • 三平 さん

    大宅賞受賞作。敬愛してやまない民俗学者宮本常一と、彼を含む多くの学究の徒を支えた財界人渋沢敬三の生涯を調べ尽くした力作。赤裸々な恋文まで暴露したり、ある人物に関しては悪意的な表現があったり少々エグイ筆致。でも深く斬り込んだからこそ浮かびある真実もあるのは確か。  特に実業界で生きながら力なき者への優しい眼差しを持ち続けた敬三の根底には経世済民を心掛けた渋沢家の家風とともに、廃嫡された父の代わりに家を継ぐ重圧、弱い心、孤独、そして本当にやりたいことへの諦めが深く影響していることを感じさせられた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品