犠牲 わが息子・脳死の11日

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163504902
ISBN 10 : 4163504907
フォーマット
出版社
発行年月
1995年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
20cm,253p

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読書メーターレビュー

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  • 奥澤啓 さん

    再読の再読の再読の・・・涙がとまらない。あと5年ぐらい辛抱できれば、希望は見えたかもしれない。自殺した息子さんの状態は、精神科医でも対応は難しいのではないか。残された文章から孤独の深さが伝わる。それに、自分の言葉をつかんでいる人の文章だ。玉川大学通信部へのスクーリングに行かなくなり、社会との接点を失った頃に入院していれば、最悪の事態は避けられたかもしれない。それにしても、柳田氏が息子さんといかに誠実に向き合う人か。本にするまでの懊悩はどれほどだったか。魂を揺さぶられる。何年後かに、また、読みかえすと思う。

  • 里季 さん

    脳死についての深い考察。わが子の脳死に直面し、揺れ動く親の苦しみ。しかもわが子は自死の果て。後悔の念が余計に苦しみを増幅させる。私にも脳死は実際に直面しないとどんな感情がわいてくるか、予測がつかない。難しい問題。

  • ちゃんみー さん

    あまりにも眈々と書かれた文章からは息子を亡くした悲哀が感じられない。しかし著書は息子を愛していなかった訳ではない。"脳死"からの臓器提供。それは精神を病んでしまった息子の想いを受け継いだものであった。20年前に世に出たものなので、脳死や臓器移植に関する考え方は今とは違うのかもしれないが、"三人称の死"と"二人称の死"では、やはり"死"に対しての考え方は変わってくるのだと思う。遺伝子としての死の考え方も興味深いものがあった。洋二郎くんが生きていたらなかなかの作家になっていたように思う。

  • gtn さん

    心を病み、自死を図り、脳死状態となった息子。だが、「いままでと同じように体で答えてくれる」と著者。私も父の死に際にそれを強く感じた。家族の感傷でも感情移入でも何でもない。脳死は生きている。

  • 寛生 さん

    かなり深い。次男の自殺を中心とした著作だが、脳死はもとより、自殺自身についても、また、キリスト教、神学、死、絶望、希望、祈りなど、「祈ること」を決してせず、キリスト教や教会批判をし、教会の交わりにも入っていくことのできなかったであろう柳田洋二郎さんについて書かれたもの。そして、父として息子の死により打ちひしがれた自分自身を「書く」という行為によって再び生きつづけないといけないというその描写に胸を打たれた。図書館で借りた本だが、少し時間をおいて、再び読み返さないといけない本だろう。注意深く、ゆっくりと読む。

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