先生のあさがお

南木佳士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163294704
ISBN 10 : 4163294708
フォーマット
出版社
発行年月
2010年08月
日本
追加情報
:
20cm,195p

内容詳細

見知らぬ女から貰った朝顔の種を育てるうちに呼び起こされる、先輩医師の記憶…。妻と分かち合う平凡で危うい初老の日常を、静謐な筆致で描いた作品集。表題作ほか「熊出没注意」「白い花の木の下」を収録。

【著者紹介】
南木佳士 : 1951年、群馬県に生れる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民医療日本チームに加わり、タイ、カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべりその他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    南木さんの医者としての日常を静謐は文体で描いた3篇。日常といってもリアリズムではなく、死者らしき人たちが出てきたり、時間軸にこだわらない構成を取って物語自体に厚みがある。医者として絶えず生と死に向かい合っている経験がどの小説にも生かされており、医学も文学も人の死という圧倒的な現実の前では無力であると言う諦観を感じた。だからと言って投げやりになるのではなく、あらゆる命の愛おしさを渾身の力を込めて書いていることが伝わってくる。表題作に出てくる可憐な紫のあさがおのイメージが忘れがい印象を残した。

  • mike さん

     医師であり、作家である南木氏の私小説。過酷な労働環境により、心を病んでしまったらしい。私には、この方の文体が合わなかった。一文が長く、洋書を翻訳した様な回りくどさが私の頭を悩ませる。南木氏が連れ添った妻は非常にできた方なのだと、読んでいて良く分かる。信州の自然の描写が素晴らしく、行きたくなった。

  • ぷく さん

    今、こうして南木佳士に出逢えたことにほっとした。『こぶしの上のダルマ』の余韻に浸りながら、ページをめくる。独特の文体にも慣れ、自分の中でゆっくりと咀嚼できる喜びを感じる。 ビブラートをかけないささやきのような言葉が、大切にそこへそっと置かれたような言葉が、優しく心に響いてくる。医師という視点から、自らに厳しく、それは時に自虐的に、時に弱々しくもあり。また、職業柄、常に死が身近にあることへの戸惑いや恐れを、躊躇なくさらけ出す。こうして生きていていいのだと思わせてくれた、大切な一冊。

  • ジュースの素 さん

    3つの短編から成る。どれもそう思えたが、現在と過去の出来事がふわふわと交互に現れてなんだか掴みにくい内容だった。全くの私小説で今までの作品では一番曖昧な感じだ。南木さんの本が好きなだけに、この本の取り留めの無さが少し残念。

  • はれ さん

    南木佳士さんの作品は、2年くらい前に初めて読んで以来、ぽつぽつ目に入ったものを読んでいます。最初は、読みにくいなぁと感じたけど、今ではこの文体、雰囲気にも心地よさがあり、自分の変化を感じています。

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南木佳士

1951年、群馬県に生まれる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年

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