愛しいひと

明野照葉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163289304
ISBN 10 : 4163289305
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
追加情報
:
20cm,198p

内容詳細

エリートサラリーマンだった夫が姿を消した。事故か、それとも。疑心暗鬼になった妻は、夫の影を求めて町をさまよう。ある日、夫に似た男を見たという情報が…。心理サスペンスの気鋭が描く、家族の病魔。

【著者紹介】
明野照葉 : 東京生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。平成10年「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞受賞。平成12年『輪(RINKAI)廻』(文藝春秋)で第七回松本清張賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まど さん

    真面目な夫が失踪し、かわいがっていた一人息子も家出。その経験から自分のそのときどきの都合や感情、気分といったもので、人を愛したり憎んだりしたくないと気づいた主人公。できていない私はギクッとしました。

  • そのぼん さん

    突然何もかも捨てて失踪した男と、彼を探しつつも日々の生活に追われる妻の目線で物語が進んでいきました。突然、旦那が失踪したらパニックになるだろうなぁ…。でも、突然燃え尽きた旦那さんの気持ちも、少し解る気もしました。だからって失踪しちゃうのはとうかなと思いましたが(苦笑)。

  • 野のこ さん

    「自分のなかのゼンマイが切れ、プツンと頭の線が切れたようでした」ある日、夫は帰る家を見失う。当たり前だと思っている家族の繋がりの脆さ。睦子の何気ない言動に自分勝手だなぁと思いながらも我が身を見るところもあって心苦しかったです。「愛しい」と想われる妻になれるよう頑張ります☆あと要介護、要支援の微妙な診断、そのサービスの大きな差に疑問を持つことに共感。

  • 柊子 さん

    大学生の息子に「ちゃん」付けする段階で、すでにだめな母親だと思う。また、タイトルは「愛しいひと」ではあるが、彼女が一番愛しいと思っているのは夫でも我が子でもなく、自分。夫の生存が判り、息子にも会えることになり、再び世間体が保てるようになったし、何より自身もホッとしただろうからね。突然家に帰れなくなった夫の心情が理解できないし、読み手への説得力にも欠ける気がする。明野作品としては残念な作品かも。

  • かんちゃん さん

    お初の作家、明野照葉さん。中年になった今だからこそなんとなくわかるこの感覚。これまで生きてきた人生とこれからの人生の長さや重さや深さや意味なんかを漠然と思うときの感情が本書のテーマなのかと理解しました。ただストリーにもう少しなにかがあるともう少し惹きつけられたかなぁと思ってしまいました。

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人物・団体紹介

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明野照葉

東京都生まれ。1998年、「雨女」で第37回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2000年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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