らいほうさんの場所

東直子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163286808
ISBN 10 : 4163286802
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
追加情報
:
20cm,255p

内容詳細

インターネット占いで生計を立てる姉、市民センターに勤めるバツイチの妹、派遣の肉体労働をする弟。3人の思いが交錯する「らいほうさんの場所」とは。家族のほころびと再生を詩情溢れる言葉で綴る新境地。

【著者紹介】
東直子 : 1963年、広島県生まれ。歌人、作家。96年、「草かんむりの訪問者」で第七回歌壇賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • リッツ さん

    薄気味悪さと不吉な雰囲気に追いたてられるように読んだ。早く結末が知りたくて。しゅるんとほどけるようにはいかず、反って想像だけがつのる話。怖いのにもっと見たいような読後感。

  • Kei さん

    らいほうさんの場所とは結局なんだったの…登場する人物がみんな薄気味悪い。うららちゃん親子も謎だし。。

  • あんこ さん

    描かれているのは、囚われている家族でしょうか。ゆるゆると感じる肌寒さ。『らいほうさん』の場所に何が埋められているのか、3人の日常に潜むじわじわとした亀裂に怯えながら、あっという間に読みました、ぐいぐいと。このあとも3人の日常がどんな風に進んでいくのか、きっと波だったことは起きないような気もしますが、覗いてみたくなりました。

  • 岬 さん

    不穏な家族ごっこ。らいほうさんとはなんなのか、結局わからないままおわったから余計に想像がふくらむ。いったい何があってこんな状態になってしまったのか。志津、真奈美、シュン。この三姉弟のどろどろとした沼の底でひっそりと停滞したようすが怖い。

  • いくら さん

    大人になった三人きょうだいが結婚せず支えあって暮らすことへの各人のわだかまりや気持ちのやり場、そして世間の目。自分と自分の身近な人間に置き換えて考えてみると、さもありなんと思う。自分が占いを全く信じたことがないので、長女と気味の悪い女には相当の距離を感じてしまって。次女の視点で終始読んでしまった。

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