花や散るらん

葉室麟

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163285504
ISBN 10 : 4163285504
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
追加情報
:
20cm,287p

内容詳細

京で暮らしていた雨宮蔵人と咲弥は、幕府と朝廷の暗闘に関与し、やがて赤穂・浅野家の仇討ちに呑み込まれる。ふたりの運命は如何に…。雅と武、西と東の戦い。気鋭が描く、全く新しい「忠臣蔵」がここに。

【著者紹介】
葉室麟 : 1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2004年『乾山晩愁』で第二九回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で、第一四回松本清張賞を受賞。2009年『いのちなりけり』が第一四〇回直木賞候補。『秋月記』で第一四一回直木賞候補および第二二回山本周五郎賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。赤穂浪士が中心でない忠臣蔵の物語なので新鮮でした。今まで語り継がれてきた忠臣蔵のイメージが崩れ去っていくような感覚に陥ります。吉良上野介の動きに大奥も関わらせるところなど、一般的な俗説と異なる世界に魅せられました。読後感も爽やかです。忠臣蔵はあまり好きではなかったのですが、この物語のあり方は好きです。

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火 さん

    『いのちなりけり』に続き物語進行役は蔵人と咲弥。葉室さん描く忠臣蔵の新たな視点・解釈が面白い。綱吉母・桂昌院叙位の為、吉良上野介が公家を金銭で縛る手口。浅野内匠頭・松の廊下の刃傷に至る心情。公家と幕府の争い・大奥の争い・柳沢吉保・尾形光琳と盛り沢山。前作同様、西行を始めとした和歌が効果的。よしながふみさん『大奥』夢枕獏さん『大江戸釣客伝』と予期せぬ共鳴本のおかげで過分に楽しめました。欲張りで無茶振りですが、葉室さんには今よりももっと、一読で即、心を奪われる程のめり込める物語を期待しちゃいます。

  • ひらちゃん さん

    史実とは異なった印象の忠臣蔵。続編「影ぞ恋しき」を先に読んでいたので香也の存在は分かっていたものの、まだ幼く儚い。咲弥の為ならどんな危機にも駆け付ける蔵人に、もう一人守る存在が出来たのは大きい。「その主の為なら死んでも良いと思える相手こそわが主」とは蔵人はどこまで行ってもぶれません。赤穂浪士が中心でないというのも面白かった。裏の裏側を読んだ気分。

  • hiace9000 さん

    予備知識なく読み始め、先に『影ぞ恋しき』を先に読んでいたため、その前段とは気づいたものの…。おーっ!本書、葉室流新説「忠臣蔵」だったのですね。折々に読まれる和歌のように、それぞれの人々の人生に幾重にも係る"花や散るらん"の意味こそが、この作品の巧みな構成と相まって重厚な深みを与えてくれている。葉室作品に使われる和歌は、その選択も作中の人物が詠む句もどれも秀逸! ほとんどを解釈とともに書き写し、読み返しています。ま、私が和歌を誰かに詠んだり渡したりする日が今生で来ることは、ないかと思いますが。😅

  • アイシャ さん

    雨宮蔵人シリーズ第2弾。蔵人と咲弥は京都で三才くらいの女の子を育てながら平和に暮らしている。蔵人の道場は流行っていないが目薬とお灸で生活しているのも蔵人らしい。それなのにまたも幕府と朝廷の陰謀に巻き込まれる。本書は葉室麟解釈の赤穂浪士討ち入りの物語。二人が香也を育てていることからして事件に巻き込まれている。葉室さんの江戸城での刃傷事件の解釈はなかなか面白かった。小心で真面目な内匠頭が大奥の陰謀に巻き込まれ、個人的な恨みなど一切なく上野介に切りつけるあたり。スーパーマンのごとく咲弥を助けに行く蔵人は愛しい人

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葉室麟

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年

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