運命の人 4

山崎豊子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163281407
ISBN 10 : 4163281401
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
20cm,282p

内容詳細

舞台は沖縄へ―。曲折の末、弓成は沖縄へやってきた。様々な人々に出会い、語らううちに、かつて沖縄返還取材に邁進しながら、見えていなかった沖縄の現実に直面する。再びノートとペンを手にした弓成の元に、あの密約を立証する公文書が発見されたというニュースが飛び込んできた。誇り、家族、一生を賭けるつもりだった仕事。すべてを失った男が彷徨の末、再生への道を歩き出した時、アメリカから届いた思いがけない報せが真実の扉をこじ開ける。感動の巨編、ここに完結。

【著者紹介】
山崎豊子 : 大阪市に生まれる。京都女子大学国文科卒業後、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、処女長編「暖簾」を刊行。翌33年、「花のれん」で第三十九回直木賞受賞。以後、それまで聖域とされていた分野をテーマとし、意欲的な長編を発表し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やま さん

    第4巻は、著者が、どのような終わり方にするのかと思って読んできました。そしたら最後の舞台を、沖縄に設定しました。解説を読んで、山崎さんが沖縄を是非書いておかなければと言っていたのが分かります。私は、戦中戦後の沖縄を知っているつもりでいたのですが、この本を読んで、ここまで大変な、悲惨な事があったのだと涙が止まりませんでした。そのため、読むスピードが凄く落ちてしまいました。な、涙が、涙が…出て酷い時は、4頁しか進まない時が何日も続きました。いまも、この文章を書きながら涙が出て来て、キーボ―ドが霞んでいます。

  • 優希 さん

    舞台は沖縄へ。普天間基地、辺野古、秘密保護法などがキーワードになっているようでした。沖縄戦の悲惨さや、米軍兵の残虐な事件等、知らねばならないことが凝縮されており、心が痛みました。歴史として知ってはいても、改めて突きつけられた事実があまりに多過ぎます。沖縄は多くの犠牲を払ってきており、戦中、戦後、日本返還後も続く状況があるのは事実だと思いました。この巻だけ違う話のように独立した感はありますが、改めて沖縄の現実を伝えたかったのでしょう。マスコミに切り込み、今問題にすべき事実を描いてきたのだと思いました。

  • ミーコ さん

    舞台は沖縄。最初は受け入れて貰えなかった弓成も、沖縄の人達の暖かさに触れ ようやく人間らしさが生まれて来ます。4巻では 沖縄戦の悲惨さ 今もなお米兵達による残虐な事件等々 知らなくてはならない事実にふれ衝撃を受けました。ひめゆりの塔 聞いた事は有りましたが 歴史を知らなすぎた私は反省しなくては…と言う気持ちになりました。長期に渡り、取材に取材を重ねて執筆された事が伝わって来ます。最後は何とか歩み寄れた夫婦にホッとさせられました。有里子さんには、尊敬します。 山崎豊子さん作品 読んで行きたく思います。

  • そうたそ さん

    ★★★☆☆ 山崎さん自身がかねてから描きたいとあとがきでも述べていたマスコミについて切り込んだ大作。「外務省機密漏洩事件」がテーマとなっているが、大学受験の時幾度と無く耳にした事件に懐かしささえ感じられた。正直なところ、山崎さんの他の作品に比べると、いつにも増して堅苦しさが気になってしまう内容だった。しかし、肝心な問題(ここでいう日米間の密約)の真相が、マスコミによって仕立てあげられた下世話なゴシップにより、煙に巻かれたようになってしまうのは今も昔も変わらないなあ。そういうマスコミの体質には嫌気が差す。

  • nyanco さん

    最終巻は、随分と趣が変わる。膨大な資料に目を通され、このまま埋もれてしまうことは作家として許せなかったのだろうか…。小説の前半と比べ激しい展開は無くなったが、ふつふつと中から湧き上がる強い思いが伝わる。それにしても弓成は最後まで、自分勝手な夫であったと感じ、憤りを感じてしまうのは私だけでしょうか。

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人物・団体紹介

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山崎豊子

大正13(1924)年、大阪市生まれ。昭和33(1958)年、『花のれん』で直木賞受賞。平成3(1991)年菊池寛賞、21(2009)『運命の人』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。25(2013)年、逝去

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