藤堂志津子

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本

パーフェクト・リタイヤ

藤堂志津子

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基本情報

ジャンル
：
文芸
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784163281001
ISBN 10 : 4163281002
フォーマット
：
本
出版社
：
文藝春秋
発行年月
：
2009年04月
発売国
：
日本
追加情報
:
２０ｃｍ,２８５ｐ

内容詳細

定年退職が迫り、愛人関係にも区切りをつけた布沙子。「完璧な退職」のためにずっと用意してきたことがあった…。表題作ほか、切実で鮮烈な全５篇を収録。オーバー４０たちの心情を鮮やかに描く傑作短篇集。

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読書メーターレビュー

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  • 吾亦紅 さん

    読了日：2020/02/10

    人生の冬を迎え入れようとしている女性が主人公の短編集。「穏やかだけど孤独で、孤独だけど幸せで、幸せだけどさみしい。そのさみしさをうめるものはない」という描写がさみしく、でも温かく響いた。どの主人公の生き方も、自分には受け入れられないものだったり、遠く隔たったものだったけれど、自分もこうであったかもしれないし、ひとの生き方を断じたくはないと思う。それというのも、明日なにがあるかわからない、ささやかな日々が突然損なわれることを知ったからかもしれない。

  • クリママ さん

    読了日：2015/11/12

    短編、5編。リタイアを意識した40~50代女性の私生活。諦念、もしくは、突拍子もない人生後半の計画。共感もできず、示唆も与えられず、ドキドキすることもなく。さらさらと読了したけれど、ちょっと時間がもったいなかったかな。藤堂志津子は、たぶんこれで3冊目だけれど、特に印象に残ったものがなく、残念ながら、良さがわからない。もう１、２冊読んでみよう。

  • けいこ さん

    読了日：2022/12/13

    40代後半から50代、60代に入った女性たちの短編集。諦め、打算、そして少しの期待を纏う年代の女性たち。●惨めな過去から裕福な家の妻になった女性。今の望みは、、『六日間』●不倫相手の妻が残したものは、、『愛のくらし』●性に奔放な女性。同棲相手と飼い猫を病気で亡くし1人残されて、、『猫をつれて』●優しくしてくれた男性の正体は。それに気付いた時、、『バッドボーイ』●定年後のプラン作成に10年掛けた女性。いよいよその時が、、『パーフェクト・リタイヤ』。共感できる女性はいないけれど、同年代で身につまされた1冊

  • あつひめ さん

    読了日：2011/01/13

    ４０半ばから徐々に自分の老い先は見えてくる。見えてくるけど見えたままにはしておきたくない・・・と言うのが女心なのでしょうか。心の隙間を埋めるものはやはり男でありペットであるのか・・・。主人公達がみな若くて眩しい時代を不完全燃焼のように燃え尽きる事ができなかった人たち。気持ちを共有する事は残念ながらできなかったけど、その時ごとに燃え尽きる事が大切なような気がした。女は一生女で居たい。それは不倫やＳＥＸまみれと言う意味ではなく心が女であり続けたい。反面教師のような小説を読ませてもらった気がする。

  • くろにゃんこ さん

    読了日：2023/04/19

    中高年となる女性を書いた短編集。藤堂さんらしい自立した内容です。いかにもヤバそうな人に関わるところはオイオイそれはないでしょ(-_-;)詐欺師も人柄が大事なんだろうな(笑)

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藤堂志津子

札幌市生まれ。１９８７年「マドンナのごとく」で北海道新聞文学賞を受賞。８８年「熟れてゆく夏」で第１００回直木賞を、２００３年「秋の猫」で第１６回柴田錬三郎賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

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