少年譜

伊集院静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163278902
ISBN 10 : 4163278907
フォーマット
出版社
発行年月
2009年02月
日本
追加情報
:
20cm,205p

内容詳細

大人になるまでに通らねばならぬ厳しい道程に優しく光をあてる傑作少年小説。炭焼き小屋の老夫婦にもらわれた少年の数奇な運命を描く表題作ほか、幻の短篇2作を含む、人生の喜びと厳しさを活写する作品集。

【著者紹介】
伊集院静 : 1950年、山口県生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。91年に『乳房』で第十二回吉川英治文学新人賞を受賞。翌年、『受け月』で第百七回直木賞を受賞。94年、『機関車先生』で第七回柴田錬三郎賞を受賞。2002年、『ごろごろ』で第三十六回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chimako さん

    伊集院静氏のこんな短編集が好きだ。難しいことは何も書いてないのに言葉の一つ一つが胸に沁みて知らぬ間に頬を濡らす。少年が大人になり、少年だった頃を思い出す。そこには必ず大人が居る。学歴や出自がものを言わせるのではない。その大人の人となりが言葉を選んで少年をひとつ大人にする。物言わぬ背中が少年に力を与える。良い大人は多くを語らずとも、多くを伝えられる。表題作「少年譜 笛の音」は二人の義父と一人の師に出逢い、天皇への御進講する博士になる少年の幼き日を描く。「なお 励め」師の最期の言葉を噛み締める。

  • ぶんこ さん

    伊集院さんは健気な少年を題材にした小説が素晴らしいです。 少年の心を持った硬質な大人の男という感じがしました。 厳しい環境の中で頑張っている小年達。 みな可愛い、健気。 素敵な男性に対して、意地悪なおばあさんが多く、女性が脇役なのが少し寂しい。

  • はる さん

    ひたむきに生きる少年たちの物語。貧しくても虐げられても懸命に生きていく少年たちが健気でいじらしいです。つらい話もありましたが、苦労の末に立派になる物語は読んでいて気持ちがいいですね。見守る大人達の優しさもいい。熟練した文章はさすがです。

  • michel さん

    ★4.8。押し付けなき郷愁。誰と出会い、何を学ぶか。誰しも通る少年期。その時に出会ったその人にもまた、同じように少年期があった。すべての出会いに学びがある。それにやっと気付けたのは、年老いた時。作者の心根に、計り知れない優しさと強さを感じた。

  • 里季 さん

    秀逸。久しぶりに心に響く本に出会った。@表題作「少年譜」生い立ちの酷さ、親無きゆえに次々変わる養父と環境にも負けず、立派に成功するが、ずっと寂寥感が付き纏う少年。笛で吹いた曲名は書いてなかったけど、「青葉の笛」であってほしいと思った。A「古備前」その昔、学校の物を破損したとき校長からかけられた言葉を、店の備前焼を壊した下働きの子に同じように掛ける親方。「この中にあるものでお客様と店の者が壊して困るものは何ひとつありません」B「親方と神様」砂鉄は一つ一つは小さいが集まれば大きな力になる。どの話もじんときた。

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人物・団体紹介

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伊集院静

1950年山口県防府市生まれ。81年「皐月」で作家デビュー。91年『乳房』で吉川英治文学新人賞受賞。92年『受け月』で直木三十五賞受賞。94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞受賞。2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞受賞。14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞受賞。16年紫綬褒章受

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