タペストリーホワイト

大崎善生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163253909
ISBN 10 : 4163253904
フォーマット
出版社
発行年月
2006年10月
日本
追加情報
:
20cm,213p

内容詳細

学園闘争が残したのは、ひび割れて飛び飛びになった床のタイル。姉を内ゲバで失った洋子は姉の恋文の相手を探すが…。愛するものを失い、打ちのめされながらも自分の人生を取り戻していく妹の物語。

【著者紹介】
大崎善生 : 1957年札幌市生まれ。2000年ノンフィクション『聖の青春』でデビューし、新潮学芸賞を受賞。2001年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2002年初の小説『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クリママ さん

    激しい思いを秘めつつも静かなキャロル・キングの曲のイメージより、物語は過激だ。70年代の学生運動末期の悲惨さ、学生時代の切ない恋を思い出す。が、どんな状況であれ、死はこのアルバムには合わない気がする。”Will you love me tomorrow?""You've got a friend""It's too late""Tapestry"ずっと頭の中に流れている。"A natural Woman" "So far away"も大好きだった。

  • Mumiu さん

    内ゲバの誤爆(誤爆なのか、それともターゲットになっていたのかはわからないけど)で姉を、そして友人であり恋人を喪った主人公。最後まで転向しなかった男・遠藤。「いちご白書をもう一度」がリフレインする。そういう時代の終わり頃。そういえば、十二国記に出てきた、延の壁楽人も安田講堂から飛ばされたんだっけ。「姉の愛した人は、・・・自分の人生をかけて戦っていたのだ。」年月を経て穏やかな生活を送りながらも、主人公なりの求める真実に辿りつき、納得できたのだろう。

  • 銀河 さん

    学生運動、内ゲバ。下の時代に生きる学生からきれいな校舎や尊敬できる先生を奪ったもの。そして、洋子はもっと大切なものを失った。学生運動って言葉は知っていても、こうして当事者の物語として読んだことはなかった。中盤、重苦しく、悲しく辛い出来事に何の救いもない、と思ったけれど、最後の数ページで、全てのことが無駄ではなかったと、受け入れることができた。姉が遠藤に宛てた手紙と、最後のタペストリーの散文詩、心に残った。明日もあなたは私を愛してくれているでしょうか。優しい姉が好きだった。

  • まめ さん

    70年代から80年代にかけての学生運動を描いた作品。北海道出身の主人公・洋子が、姉の死をきっかけに、学生運動が盛んな東京の大学に進学する。シンパ、ノンセク、内ゲバ…聞き馴染みのない言葉の溢れる中で、どうしようもなく理不尽で短絡的な殺人が起きている。学生同士が鉄パイプや斧で頭を砕いて殺し合うという、私の全く知らない日本が作品の中にあった。想像もできない。けれど、毛布の中という小さな宇宙の中に自由はあり、スウィッチの入れ方さえ思い出せば人はまた再生できる。洋子が、自分のための自由と愛を見つけてくれて良かった。

  • hatao5915 さん

    学生運動の終焉に荒れ狂った内ゲバ殺人で愛する人々を失った女性の物語。タイトルに反して血と暴力と死の匂いに満ちたシーンが続くが、それを書かなければこの作者は希望を表現できなかったのだろう。コンタクトにゴミ入ったふりして通勤電車で泣いた。

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人物・団体紹介

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大崎善生

1957年札幌市生まれ。2000年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年には『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。02年には初の小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞する。ジャンルを超えて紡ぎ出される情感あふれる物語世界が多くの読者の支持を集めている(本データはこの

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