ベルカ、吠えないのか?

古川日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163239101
ISBN 10 : 4163239103
フォーマット
出版社
発行年月
2005年04月
日本
追加情報
:
20cm,344p

内容詳細

1943年、日本軍が撤収したキスカ島。残された4頭の軍用犬。そこから「イヌによる現代史」が始まった。20世紀をまるごと描いた、古川日出男による超・世界クロニクル。待望の新作書き下ろし小説。

【著者紹介】
古川日出男 : 1966年福島県生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、編集プロダクション勤務等を経て、98年『13』でデビュー。2002年『アラビアの夜の種族』で、第五五回日本推理作家協会賞と第二三回日本SF大賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • naginoha さん

    20世紀は世界戦争の世紀であり、特に後半は資本主義と社会主義がにらみ合った冷戦の世紀であった。そんな中、イヌはヒトに先駆けて宇宙へ飛び立った。この年をイヌ紀元とし、そのイヌの血筋の数奇な運命を辿る。熱く、クセが強い語り。万人に受けることなど端から考えてもいない。私はこのクセの強さにクセになった。それにしても基本みんな避妊手術しないのね。まあその当時はそれが当たり前だったんでしょうけどね。4/5

  • hiace9000 さん

    小学生の頃、早乙女勝元の『猫は生きている』を読んだ。本書、まさに「犬は生きている」だ。イヌは生きる。ただイヌであることの矜持を持ち、己として生きるために。自らの数奇な運命の交錯も、現実への悲嘆も絶望もなく。そして、吠える。人間のエゴに向かって。世の不条理に向かって。「うぉん」は、20世紀という戦争の世紀、何かに何者かに踊らされ、騙されてきたと感じる語り手=作者自身の怒りの叫びか。21世紀を生き抜いたイヌたちは100年後、何を叫ぶのか? 古川さんどうか生きて、ベルカの末裔達の見事な「うぉん」を綴って欲しい。

  • takaC さん

    話がどっちへどう向かって行くのか先読みできず、読むのに疲れた。

  • マムみかん(*感想は風まかせ*) さん

    とっても凄いものを読んだ!! こういう読後感は、『ダイナー』(平山夢明)以来かも。 1943年、日本軍のキスカ島撤退で置き去りにされた4頭の軍用犬。 このイヌたちの系譜をたどりながら描かれる、二十世紀の戦争。 大義やメンツ、欲望、損得勘定で動く人間と違い、信頼を裏切らず本能で行動するイヌたちの迷いのなさが美しいです☆

  • paf ❤︎ さん

    ストーリーそのものが気になって、頑張って一応最後までめくったけれど…特に後半は失礼ながら斜め読み。私が歴史好きならもっと楽しめたかと思う。独特の、硬く投げ捨てるような短い文体は、慣れればそれもまた良し、かな。犬らの台詞の箇所はとてもよかった。どうせ「神の目」なら、全編犬の語りで! …無理かなぁ。

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古川日出男

1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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