ぐるぐるまわるすべり台

中村航

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163230009
ISBN 10 : 4163230009
フォーマット
出版社
発行年月
2004年06月
日本
追加情報
:
20cm,185p

内容詳細

塾講師の僕は、教え子ヨシモクの名を騙ってバンドを募集した。ボーカルの中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で物語が始まった。話題沸騰の芥川賞受賞2作と並び熱い支持を得た、もうひとつの愛すべき傑作。〈受賞情報〉野間文芸新人賞(第26回)

【著者紹介】
中村航 : 1969年、岐阜県大垣市に生まれる。2002年「リレキショ」で、第39回文芸賞を受賞した。受賞後第一作の「夏休み」、「ぐるぐるまわるすべり台」が続けて芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おかむー さん

    表題作『ぐるぐるまわるすべり台』と前日譚『月に吠える』の二本立て。そうかそうか『リレキショ』『夏休み』とこれではじまりの三部作という分類になるのか。『もうすこしです』。二編とも恋愛がほぼ絡まないだけに、中村航独特の言葉のチョイスをベースにした、主人公とそれをとりまく感性が際立って、物語としてはある種つかみどころのない内容とはなっているが、根底は「くりかえしの生活をリセットして新しく始める」かな?もう少しわかりやすい起承転結のほうが好みだけれど「考えるんじゃない、感じるんだ」と思えば心地よい空気の作品

  • ひめありす@灯れ松明の火 さん

    いずむさんに『最近中村航が気になるんですけど、何かお勧めはありますか?』と聞いたら『全部読んだらいい』と教えて貰ったので、綿矢金原フィーバーに隠された芥川賞ノミネート作から。利口で論理的で、そして馬鹿で愛しい男の子達が可愛い。屋上ペントハウスでの授業いいなー、とても楽しそう。そうやってどうでもいい事も、生きていく上で大切な事も、机の上では役に立つ事も、一つ一つ覚えながら感じながら、てっとてっとと梯子を上って、そして勢い良く、何処へも辿りつかない急降下を螺旋に回るのだろう。良く言えないけど、好きな螺旋の話。

  • takaC さん

    いわゆるモラトリアムってやつでしょうか。そうでしょうね。「なんだかいまいちでしたね」

  • tokotoko さん

    2話からなる。まず1話目。大学を退学し、塾講師を熱心にこなす僕。お気に入りの生徒は、不登校の中2生「ヨシモク」。僕は、ヨシモクの名を借りて、バンドメンバーを募集。少しずつ僕の毎日が変わっていく。2話目では、1話目のバンドメンバーの哲郎の毎日が淡々と描かれる。すごく感動的だったり、盛り上がりがあるわけではなかったが、その軽々した感じが、若い時の頼りなさ、や寂しさ、いい出会いの喜びといった気持ちを思い出させてくれた。希望通りにいかなくても、必ず別の道がある。それも案外悪くないよって教えてくれる一作。

  • わった さん

    バンド結成に関する2つの短編が収録されています。表題作は、大学を退学し、塾講師として働く合間にバンド結成のために動くのですが、まさかの結末でした。大学を退学した事や、白米に目玉焼きを乗せた食事を採っていることなどから、諦めがうかがえますが、そうではなく再出発のための物語なのかなとも思いました。中村航さんの穏やかだけれども特徴的な空気に取り込まれました。「親指で始められることは確かに無限にあった」など、カッコイイ一文があちこちに埋め込まれていました。

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人物・団体紹介

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中村航

小説家。1969年、岐阜県生まれ。芝浦工業大学工学部卒業。2002年、「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。2003年に『夏休み』、『ぐるぐるまわるすべり台』が芥川賞候補となる。2004年、『ぐるぐるまわるすべり台』で野間文芸新人賞を受賞。メディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』のス

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