雲雀

佐藤亜紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163227504
ISBN 10 : 4163227504
フォーマット
出版社
発行年月
2004年03月
日本
追加情報
:
20cm,234p

内容詳細

崩壊するハプスブルク帝国を舞台に展開される、人の心を読み、あやつる異能者たちの闘い。帝国の黄昏に、異能の者たちの運命はいかに。活劇、恋愛そしてSF…。小説のあらゆる魅力を取り込んだ奇跡的傑作。

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読書メーターレビュー

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  • マッピー さん

    長篇小説『天使』のスピンオフ短編集。第一次大戦から第二次大戦の間の、ロシア、オーストリア、チェコ、ユーゴなどの殺伐とした世界を描きながら、何かふと温かいものを感じられる作品群。長編があってこその短編ではあるけれど、『天使』よりこちらの『雲雀』の方が好きだな。ジェルジュが鳥籠から逃げ出した雲雀のように、遠く高く飛んで行けますように。彼の幸せを祈らずにはいられない。

  • 三柴ゆよし さん

    長篇『天使』の続篇というよりは、読者により鮮明な世界像を与えるための短篇集。主人公ジェルジュの誕生前夜や大戦後の行方が描かれ、ヨヴァンやディートリヒシュタインとの因縁にも留保つきでケリがつく。そのため『天使』を読んだ人はこれを読まないと絶対に損をする。本書を読んで感じるのは、『天使』ではジェルジュの周辺に現われては消えしていた女性たちの存在がクローズアップされていることで、特に「猟犬」において負傷したジェルジュを匿った女性たちの屋敷には、彼の行動規範を考えるうえで非常に重要なものが隠されているように思う。

  • mejiro さん

    歴史物だと思ったら超能力が出てきて驚いたけど、世界観に合っていて違和感がなかった。中欧の陰と優美、登場人物の魅力とストーリーの痛快さが上手く組み合わさっていて楽しめた。スマートでリズムのよい文章で読み心地よかった。

  • 彩也 さん

    親父も親父なら、息子も息子だなぁ。番外編というよりも、「天使」と「雲雀」は二つでひとつの作品かな。天使はかくして、雲雀になった。

  • 豊中 平八郎 さん

    よくできた料理を食べて「おいしかった!」と言うように単純に「おもしろかった」というのが感想。ただ、ここに凝らされている技巧だったりとか、繊細な細工を「ほほうっ」と味わうには私では役者不足。そこのところが分かるともっと「味わえる」んだろうな。と思わせた。例えば戦間期のヨーロッパの細かい政治状況や地理などについての知識があるとよかったのになぁ等

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人物・団体紹介

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佐藤亜紀

1962年新潟県生まれ。91年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。2003年『天使』で芸術選奨新人賞を、08年『ミノタウロス』で吉川英治文学新人賞を、23年に本書で読売文学賞を受賞。16年に発表した『吸血鬼』と19年に発表した『黄金列車』はそれぞれTwitter文学

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