邂逅の森

熊谷達也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163225708
ISBN 10 : 4163225706
フォーマット
出版社
発行年月
2004年01月
日本
追加情報
:
20cm,456p

内容詳細

「家に帰って、妻の手を握りたい」。熊に足を喰われ、朦朧とする意識の中で富治はそのことだけを考えた。奔放に生きてきた富治を巨大熊に向かわせたものは何か。俊英がおくる感動の物語。〈受賞情報〉山本周五郎賞(第17回),直木賞(第131回)

【著者紹介】
熊谷達也 : 1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。2000年、凶悪犯罪の陰に見え隠れするニホンオオカミを追った「漂白の牙」で第19回新田次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    直木賞】マタギ。猟師。日本氈鹿と熊。山を旅する男達の淡々とした物語。危険、詐欺。自然とも人間とも戦う。獲物を仕留めた感動を描写するだけでなく、自然を描写するだけでなく、猟師の心を描写している。3つが均衡していて、話が流れていく。東北の厳しい山々と、温泉地が舞台に。分かり易い説明。

  • 初美マリン さん

    自然にいかされ自然を愛し一体となるマタギ、女性の強さが心に残る。

  • Shoji さん

    とても重苦しい。 胸が締め付けられるほどの苦しさを感じた。 自然を前にしたら人間はどれだけ小さな存在なのかを知らされた。 すさまじいばかりの生への執着。 貪りあうセックスさえも自然の摂理と思えた。 「邂逅の森」という書名。 自然界では「偶然」というものは存在せず、すべての事象は「必然」の積み重ねなのである。 必然の積み重ねが「邂逅」させるのだと思った。 良書だ。

  • R さん

    旅マタギを扱った小説。男の一生の物語ともいえそうな波乱万丈さもあり、非常に面白く読めた。大正から昭和にかけてくらいの物語で、その頃の市井風俗も垣間見えるところが多くて興味深い。マタギ独特の信仰めいたものが、結局本当に存在するものだったのか、それはさほど重要ではないながらも、人を縛る、あるいは導くものとなっているのが面白かった。男女の妙も見事で、男都合の話というか、女性同士の機微がまったくわからないという描写が秀逸すぎて、とてもよかった。

  • にし さん

    大正から昭和初期の東北に住むマタギの一生。秋田から山形へ全編に流れる東北弁の凄味と凍てつく空気感。緊張と緩和が繰り返され息つく暇を与えないマタギの生業に魅せられてしまった。厳かな山の掟に従う男衆を支える健気な女、男女の絶妙な間合い。この物語のなにもかもに血が騒ぎました。

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熊谷達也

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。’97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、’04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている(本

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