レオポール・ショヴォー

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年を歴た鰐の話

レオポール・ショヴォー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163221908
ISBN 10 : 4163221905
フォーマット
出版社
発行年月
2003年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16×22cm,139p

内容詳細

あの「幻の本」がついに甦る。名コラムニスト・山本夏彦氏の若き日の名訳を、氏の一周忌を前に完全復刻。様々に読みとれる寓意と皮肉な味わいは後年の訳者のコラムを彷彿させる。

【著者紹介】
レオポール・ショヴォ : 1870年、フランスのリヨンに生まれる。パリで医師になるが様々な紆余曲折を経て第一次世界大数後、創作活動にはいる。1940年歿

山本夏彦 : 大正4年、東京・下谷根岸に生まれる。十六歳で渡仏、パリのユニヴェルシテ・ウヴリエールに学ぶ。戦後、工作社を設立、雑誌「木工界」(現在の「室内」)を創刊する。執筆活動も旺盛で、「文芸春秋」「諸君!」「週刊新潮」などの連載は死の直前まで書き続けた。平成十四年歿。菊池寛賞、読売文学賞、市川市民文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • らぱん さん

    翻訳者の旧仮名遣いによる美しい日本語が出色の逸品であり、著者自身によるベタ塗と線描のバランスが良い挿絵も魅力的だ。児童書として書かれた作品からフランスのエスプリを取り出し、日本の粋に転じ、素直で小生意気な子供と洒落のわかる大人の読み物に変換している。どうこう理屈を捏ねるのは無粋の極みだが、騙り手が顔を出し、聴き手が口を挟む、口承文学めいた構成がお見事で、言わずにはおれない。三篇のうち、鰐の話が優れていると思うが、二編目の鮫の悪も魅力的で、毒の効き具合では三篇目の犬の話になろうか。とても面白かった。

  • めしいらず さん

    再読。微妙に噛み合ないまま転がる会話の面白さ。それはマルクス兄弟の映画を彷彿とさせる、シニカルなユーモア、ナンセンスをまとう。不気味さと奇妙な愛らしさの漂う、著者自身による挿絵。山本夏彦氏による旧仮名遣いの訳の持つ、何とも言えぬ心地良さ、味わい深さ。「のこぎり鮫とトンカチざめ」の冒頭、父とルノウ君の会話がこの本の魅力を全て言い表す。父「わからないくせに、どうして面白いんだらう」ルノウ君「どうしてだか知らない。でも、面白いつて言つたら面白いんだから」。生涯折りに触れ読み返したい大好きな本。

  • あじ さん

    シニカルな結末に至って、鰐の蛮行を由々しくも華々しく潤色する「年を歷た鰐の話」。おもねらない突き落としを乞い後二篇「のこぎり鮫とトンカチざめ」そして「なめくぢ犬と天文學者」。こちらも表題に負けず劣らずの快作だ。レオポールの手掛けた挿絵が、時々お茶目な素振り。口角を引っ張られる。◆吉行淳之介と久世光彦が愛蔵していた稀覯本の復刊。★3.8/5

  • 空猫 さん

    お気に入りさんのレビューから。右頁に文、左頁にモノクロ線画、横長のしっかりとした装丁。3つのお話はその見た目に負けず洒落乙だ。ブラックではあるがゴーリーの様にもの悲しさはなく、ナンセンスでバカバカしさでいっぱいの世界。食べたいほど好きとはよく聞くが『年を歴た鰐の話』。病床のお父さんのホラ話『のこぎり鮫とトンカチざめ』。何から何まであり得ないのにハッピーエンド『なめくぢ犬と天文学者』。文庫で再版だそうだがのこの単行本の形で読みたい作品。今の時代にもっと読まれて欲しい。

  • コットン さん

    はこちゃんからのおすすめ本。三篇中『年を歴た鰐の話』が面白い。ナンセンス要素大だがある意味、環境によって自分も変わるし自分が変われば環境も変わると訴えているようで真理をついている。吉岡淳之介の解説もうれしい。

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