初夜

林真理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163209401
ISBN 10 : 4163209409
フォーマット
出版社
発行年月
2002年05月
日本
追加情報
:
20cm,229p

内容詳細

婚期を逃したひとり娘が、子宮切除の手術を受ける前夜、布団を並べて眠る父の悲哀は、やがて甘やかな妄想へと変わってゆく…。表題作をはじめ、美しくも恐ろしい極限の愛のかたちを綴った衝撃の小説集。

【著者紹介】
林真理子 : 1954年山梨生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。1982年エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞受賞。98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞受賞。現代小説、歴史小説、エッセイと、常に鋭い批評性を持った幅広い作風で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きさらぎ さん

    既婚者とののめりこまない恋愛というのはこういうものなのかと頷きながら読んだ。月に二回の逢瀬は、相手に溺れることなく鼻につくことなく適度の距離と愛情を保っていける回数らしい。溺れても大変だけど、もしかして自分は本当に愛されているのだろうか、愛されないまでも本気で思ってくれているのだろうか、それとももてあそばれてるのだろうかと考えることだってあるはずだ。「この歳になってこんな恋が出来るとは思わなかった」という科白を100%信じるほど愚かでもない。目の前にいて幸せをくれる人をどうやって信じたらいいのだろう。

  • 星落秋風五丈原 さん

    初出はオール読物。全11編。医者の妻が編集者と不倫してそろそろ関係を清算しようとした時に味わう恐怖「メッセージ」。社長の愛人だったワーキングウーマンが全てを失い郷里に帰ってから感じた衝動「帰郷」。愛人とのドライブ先が湘南の海ではなく新横浜のラブホテルだったことに傷付く39才の人妻「春の海へ」。一度も男性経験のないまま筋腫のため子宮を切除してしまう42才の女性。娘を不憫に思った父親は手術を前にして自分で初夜を与えてやりたいという妄想を抱く「初夜」。

  • mike さん

    久しぶりの林真理子 エッセイがすきで、ファッション誌がたくさんあるなかからstoryを見つけ出し、林さんのエッセイを読む。 淡々とズバッと言い得て、後味が悪くない。 恋がらみ多い11の短編集。余韻は残すがあと引かず。 この世に流れる二通りの川、普通の川と暗くて深い川。 深みにはまるとわかっていながら分岐点に来た時にそちらに行きたくなるものだろうか。

  • 残飯 さん

    不倫ってドラマとか小説の中だけに思われるけど、実際はたぶん、至る所でごく普通にされているんだろうなと思う。普通の、平凡な中年女性達のちょっと乾燥した感じが妙に艶かしく、無機質で、そしてほんのすこし寂しいような…。老いることは肌のツヤやハリを失うことでもあるけど、もっとほかの、若い時には得られないもの(精神的にも、肉体的にも言えるもの)を得ることと思う。あと微妙に話がつながってるのが面白かったです。個人的に「眠れる美女」が印象的。

  • 土方one太丹 さん

    40〜50代位の女性を主人公にした短編集。表題の【初夜】に父親(男)の偏見というかエゴイズムのようなものを感じました。男と交わることだけが女の幸せではない…もし、自分の父親が同じような事を考えたならその方が女として屈辱的だと同じく老嬢になるだろう私は思いました(苦笑)

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林真理子

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学

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