二十三の戦争短編小説

古山高麗雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163200309
ISBN 10 : 4163200304
フォーマット
出版社
発行年月
2001年05月
日本
追加情報
:
574p;20

内容詳細

惨苦のはての澄明、しぶとく苦いユーモア。戦争の記憶が風化するにまかされる今日、この稀有の作家の営みは永久保存にあたいする。

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読書メーターレビュー

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  • michel さん

    ★4.2。戦争小説。とはいえ、それ特有の悲惨さや悲壮感かなどは省かれ、作者曰く「不様な自分の認識」が魅力の私小説。行軍に耐えられない虚弱な徴収兵の作者が、どのように’戦争’や’軍国主義’や’戦後’を見るのか。当時、日本民族の直面した戦争軍国主義を斜視する’天皇赤子’が、その靄を自身でどう処理付けていたのかがむき出しのまま直截された秀作だと思う。軍事国家に青春期を奪われ、その亡霊に憑かれたままいつまでも’戦後’を生きる作者に軍国主義体験者の生声を聴く。安岡章太郎著「悪い仲間」の読後にぜひ読んでいただきたい。

  • ときわ さん

    『プレオー8の夜明け』が『AX』に出てきたことから読み始めた。戦争短編が23、多い!「人の命なんかバカな大将のちょっとした気持ちひとつでバタバタ消えてしまう」著者の生き方が、軍隊、戦場、刑務所においてもずっと変わらなかった様子で綴られる。「兵隊の仕事とは、勤務と使役かあるのだと理解していた」というフレーズが、新型コロナ自宅待機巣ごもり生活にいくらか重なって(今は強制ではないけれど)外出の自由が束縛された時どう考え生きていくか、考えずにはいられなかった。

  • カルバンク さん

    病弱で気弱、全く兵士に向いてない筆者の従軍記。めでたく帰還できるのは筆者のような軍医のお得意様なのかもしれない。死んで楽になる事を夢みて従軍する一兵士。トップの責任と罪は重い。時世を思うとリアルに感じ、ユーモラスな場面でも笑えなかった。

  • Ryan さん

    こういう方もいたんだ、と目から鱗でした。山本七平は大好きですが、違った意味で面白い。

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人物・団体紹介

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古山高麗雄

1920年、朝鮮新義州生まれ。2002年没。旧制第三高等学校文科丙類中退。42年に召集され、東南アジア各地を転戦。47年復員。河出書房など出版社勤めを経て、雑誌「季刊藝術」の編集に従事。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞、94年『セミの追憶』で川端賞、2000年『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記

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