水滴

目取真俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163172804
ISBN 10 : 4163172807
フォーマット
出版社
発行年月
1997年09月
日本
追加情報
:
188p;20

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • おいしゃん さん

    【芥川賞作品】沖縄を舞台にした三編。沖縄の人による沖縄の人のための、というくらい濃い。いきなり足が太くなり、そこからとめどなく吹き出す水を、夜な夜な兵士姿の亡霊たちが飲みに来るなど、ホラーかギャグのようなストーリーだが、そうならないのが神話の国ならでは。

  • たまきら さん

    音楽のような、そして呪いのような律動を感じる文章に身を任せながら読んだ。読みながら、体が沖縄のあの、夏の空気にじんわりと溶け込んでいくような幻覚を覚える。死ぬも生き残るも地獄だけれど、生き残った者はまた歩み続けなければいけないーそんな業を感じることばだった。戦後80年談話を聞いたあと読み、長い長いわたしたちの無関心を嘆いた。秀逸。

  • 梶 さん

    表題作「水滴」は言わずもがな傑作である。「呆気(あっき)さみよう!此(く)の足(ひさ)や何(ぬー)やが?」 右足が冬瓜のように腫れ上がり親指から吹き出す水。夜毎に水を飲みにくる沖縄戦の亡霊たち...。戦時の記憶が水滴を通して交響する。 併録の「オキナワン・ブック・レビュー」も、架空の書物への書評集と言う形を取る小説で、構築された陰謀論的架空性が史実と交叉しながら、「今、沖縄の進むべき道」へと問題意識を向けるのは見事としか言いようがない。 どこか、目取真俊の全集を発行してくれるところはないだろうか。

  • 長谷川透 さん

    日本人の沖縄文学の発見は、西洋人のラテン・アメリカ文学の発見に近いものがあるように思う。収録されている小説2篇は共に沖縄戦の記憶をテーマにしているが、戦争の惨禍よりも本土から離れた沖縄という土地の土着性が極めて強い。時を経ても残るこの島の風土の普遍性が、次第に薄れて行く惨禍の記憶と現代を生きる「しまんちゅ」とを織り交ぜるように展開する物語は見事であり、戦後数十年を経ても交錯する過去と現在の<声>の輻輳は、強く読者の心を打つ。目取真俊は決して有名な作家ではないが、彼の文学は世界に発信すべき文学だと僕は思う。

  • 川越読書旅団 さん

    第117回芥川賞受賞作。徳正(主人公)の足先からしたたる水滴を夜な夜な求める先の大戦の戦没者たち。ボロボロの軍服をまとい、それぞれに足を失い、顔面を黒く腫らし、ウジにまみれ、それでいて皆礼儀正しく潤いを得る。生き残った事への罪悪感が見せた幻覚か、そてとも。不条理文学を想起させる、感覚に訴える良作。

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人物・団体紹介

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目取真俊

1960年、沖縄県今帰仁村生まれ。琉球大学法文学部卒。1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。20

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