山中静夫氏の尊厳死

南木佳士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163143507
ISBN 10 : 4163143505
フォーマット
出版社
発行年月
1993年11月
日本
追加情報
:
235p;20

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読書メーターレビュー

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  • クリママ さん

    表題作含む2編。信州の病院の内科に17年勤務し、300人以上の死者をを看取り続けてきた医師の前に現れた、初診時に楽に死にたいと言った末期の肺癌患者、山中静夫氏の死に至る過程。心を病む医師は、作者自身なのだろう。体の機能が失われ、死が目に見えるかたちで身に迫ってくる。家族の望む死の形と本人が望む死の形。でも、死ぬまでは生きているのだ。死が覆い隠されている現代、「死をどこかに置き去りにして生きている人たちの幼稚さ」のなか、怖さとともにそういう状況になった時の自分を考えてみる。

  • ジュースの素 さん

    昨年 映画化されたそうだ。93年刊の本。 南木さんのほぼ自伝的小説。末期の肺癌と知った患者がラクに死にたいと故郷近くの病院に来る。安楽死と尊厳死の違いは何か、家族の希望に沿いモルヒネをただ増やすのは違うと感じて仕事をして来た医師 今井は患者本人の意思を出来うるだけ聞き届けながら最後の日々を注意しながら送る。患者の死後、今井はうつ病に突入。読みながら苦しかった。

  • 鬼山とんぼ さん

    日経に時々短いコラムを書いていたので名前は知っていたが芥川賞受賞者と知ったのはつい先日「山行記」を手にしてから。還暦過ぎの自分の波長に合ったようで「根に帰る落葉は」「医学生」と立て続けに読み本書に至った。ご自身がうつ病になるまでの経緯を自嘲と若干のユーモアを交えつつ読ませる。染みるなあ。後半の「試みの堕落論」は、坂口安吾の本をモチーフにしたものだが、ちょうど坂口安吾の「二流の人」を併読している最中だったのであまりの偶然にびっくりした。最近やけにこういう偶然が多いなあ。

  • Taito Alkara さん

    二編のうち表題のほうは、最初から哀愁のようなものが漂い続け、神経衰弱期に読むと引きずるかもしれないので注意が必要。作品としては○。

  • teeta さん

    <図書館本>患者と医師の病がパラレルで進む、滋味ある物語でした

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人物・団体紹介

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南木佳士

1951年、群馬県に生まれる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年

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