漂泊者のアリア

古川薫 (小説家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163118109
ISBN 10 : 4163118101
フォーマット
出版社
発行年月
1990年10月
日本
追加情報
:
265p;20X14

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    第104回(平成2年度下半期) 直木賞受賞 藤原義江という英国人と芸者の間に生まれた混血児を通して、明治大正昭和の激動期を描く。混血児とその母に対する世間の目が、侮蔑と非難に充ちる時代。流転という語彙が見事に当てはまる程転々とした人生は、しかし悲惨に感じないのは義江のキャラなのだろう。父母への想いとは裏腹に、過酷な時代背景は試練を義江に課していく。卑屈にならない義江の心根が自分の道を切り開いていく・あき子の恋も、大正にしては大胆で艶やかであるが・傍若無人とも言うべき義江の奔放な女性関係の最後はとても哀しい

  • hit4papa さん

    戦前から戦後にかけて世界的に活躍したハーフのオペラ歌手藤原義江の生涯を描いた作品です。両親に疎まれた不幸な生い立ちは同情せざるを得ませんが、それを補って余りあるダメ男っぷりに感嘆してしまいます。金にだらしなく、女性に目がない主人公の放蕩の人生は、タイトルの漂泊者というより、世界を股にかけたいきあたりばったりの表現が正しいでしょうか。本作品は、小説というよりは藤原義江その人の伝記のようです。知らない世界が開けたのは本作品を読んだ収穫ですが。今、あらためて彼の歌声を聞くと感慨深いものがあります。【直木賞】

  • アルビレオ@海峡の街 さん

    テナー歌手、藤原義江氏の生涯を淡々と綴った作品。フィクションと書いてあるけど、ほぼ史実なのかな。〜だった。〜であった。など、文章があまりにも淡々とし過ぎて、いまいち人物の心情が伝わってこない。たった一行でミラノに行ってパリに移動し、帰国した、とか目まぐるしく場面が展開する。正直、これが直木賞??地元の作家さんには申し訳ないが、素直な感想です。脚色して朝ドラにしたら面白いかも。

  • かち さん

    再読です。日本のオペラ黎明期に活躍したテナー歌手・藤原義江の生涯を書いた小説。ベルベットのような歌声と言われ、日本の歌を歌ったことで海外でも人気を博しました。「サヨナラ」と父に言われて去られた時の衝撃は彼の人生で根強く、生涯愛情を求めてさまよっていた感じです。妹尾河童さんのエッセイで知り、沢田研二さんの舞台も見に行きました。直木賞受賞作(当時最高齢での受賞・歴代では多分3位)

  • 逢日 さん

    もの悲しい読後感です。

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人物・団体紹介

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古川薫 (小説家)

1925年山口県下関市生まれ。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。91年に藤原義江を描いた『漂泊者のアリア』で直木賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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