稀世の「時計師」ものがたり

末和海

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784160089785
ISBN 10 : 416008978X
フォーマット
発行年月
2020年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
末和海 ,  
追加情報
:
292p;21

内容詳細

2020年、91歳を迎えた未和海の人生は、時計、とりわけ機械式時計(メカニカルウォッチ)と共にあった。末の姿勢は、すでに10代で確立されていた。それは、「理論と技能技術の両面から機械式時計のすべてに精通する」ことだった。日本で初実施の「アメリカ時計学会・公認上級時計師(CMW)認定試験」に、1954(昭和29)年、弱冠25歳で合格した末は、自身の姿勢を機械式時計に関する高度なアフターメンテナンス、時計メーカーでの斬新な製品開発という「現場」で貫くだけにとどまらず、人材育成の面でも若き後進に多大の影響を与え続けている。機械式時計の製作、アフターメンテナンスを志す人、そして機械式時計を「思い出の一品」とする全ユーザー必読の書。

目次 : はじめに―なぜ今「時計師」が必要なのか/ 第1章 幼少期の時計と模型を相手の一人遊び/ 第2章 学生時代の「頼まれ時計店」が大繁盛/ 第3章 時計店開業、日本初で「時計師」試験に合格/ 第4章 サラリーマン稼業に転職/ 第5章 83歳で第一線から身を引く/ 終章 最後のミッション―行動、挫折、そして将来へ

【著者紹介】
末和海 : 1929(昭和4)年、大阪府堺市に生まれる。5、6歳頃の幼年期から機械式時計に強い興味を示し、中学校時は独学で修理技能技術を磨く。1945(昭和20)年、大阪工業専門学校(現・大阪府立大学工学部の前身)精密機械科進学後は、技術技能と理論の両面で時計学研究に励む。1949(昭和24)年、「日本時計師会」の前身、「日本時計学会関西支部」の発足に参加。1954(昭和29)年、日本で初実施されたアメリカ時計学会「公認上級時計師(CMW)」試験に25歳で合格。1967(昭和42)年、労働省中央技能検定委員会学識経験者委員に就任。以降、2006(平成18)年まで足掛け40年間にわたり委員を続ける。1970(昭和45)年、千葉で開催された「技能五輪国際大会時計修理職種競技」のショップマスターを務める。1985(昭和60)年、労働大臣表彰受賞。2013(平成25)年、再興した日本時計師会の初代会長に就任。2014年、34年ぶりにCMW試験を再開。翌15年、1名の合格者が誕生。2016年には本邦初の初級時計師(CW)試験を開催、5名の合格者が誕生した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchi さん

    最近再び機械式腕時計が気になる。流行りの腕時計投資とか高給ブランド志向とかでは無くて純粋に機械としてとても考え抜かれた機械だと思う。機械式時計はOHが必要になるのだけど次第に自分でやってみたくなってくる。今更時計師の資格を取る訳でもないけど『CMW』という時計修理の資格を知って興味を持った。日本CMW資格取得第一号の著者の末さん。とんでもない人だった。時計修理だけでなく、その後の功績を見てもとにかくじっくり考察して物事に取り組む人なんだろうな。巻末の資料編も貴重だと思う。これからじっくり読み込んでみる。

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末和海

1929(昭和4)年、大阪府堺市に生まれる。5、6歳頃の幼年期から機械式時計に強い興味を示し、中学校時は独学で修理技能技術を磨く。1945(昭和20)年、大阪工業専門学校(現・大阪府立大学工学部の前身)精密機械科進学後は、技術技能と理論の両面で時計学研究に励む。1949(昭和24)年、「日本時計師会

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