怒り 上 中公文庫

吉田修一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122062139
ISBN 10 : 4122062136
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
シリーズ
:
追加情報
:
310p;16

内容詳細

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年、「最後の息子」で文學界新人賞を受賞、作家デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    最初に事件が提示されるが、物語はその1年後から始まる。本書はミステリー仕立てをとっているが、特異なのは3つの異なる地で異なる人物たちが、同じ時間軸で物語が進行してゆくことである。しかも、そのそれぞれの地には限りなく不審な人物が存在する。しいて、これらを繋ぐ物があるとすれば犯人を追う警察だ。今後、どのような形でこれらの物語群を収束、あるいは収斂させてゆくのだろうか。こうした手法の故に、今のところはやや緊張感に乏しいが、下巻での展開に期待したい。ミステリー作家としての吉田修一のお手並み拝見といったところか。

  • Yunemo さん

    先の展開が見得ない趣を味わってます。表題の「怒り」の雰囲気がまだ表れてません。上巻で基本ベースを整えた、ということなんでしょうか。似たような雰囲気に表現される3人の身元不明者の存在が、どう殺人事件と関連を持たせてくれるんでしょ。何といえばいいのか、ゾクゾク感、ワクワク感、ちょっと違うかもしれませんが、そんな感覚で上巻読了。急ぎ過ぎてはもったいない、こんな感じ。作中で、若い警官が言う、「怒っている人たちが愚かに見えるというか、こうはなりたくないというか、すべてを諦めてしまった人間」、何だか的を得てるような!

  • ミカママ さん

    ここまでは期待通り、いやそれ以上の読み応え。登場人物が多くて、場面もクルクル変わっちゃうんだけど、一人一人のキャラがビンビンに立ってるので無問題。鳥肌立てたり、ウルウルしながら読んでます。一気に下巻へo(`ω´ )o

  • ehirano1 さん

    複数の登場人物による複数のシーンが入れ代わり立ち代わりで容赦なくパラレルで進みます。しかし、不思議と読んでいてちっとも苦にならないし、シーンが変わっても「あれっ、この人誰だっけ?」となぜかならない・・・この感触は・・・「悪人」の時と同じ。山神一也が誰なのかも気になりますが、各々達が今後どうなっていくのかも非常に気になります。直ぐに下巻へ。

  • yoshida さん

    都内で若い夫婦が惨殺され、現場には「怒」の血文字が残されていた。犯人は逃走し事件は発生から1年を越す。房総に流れ着いた男。都内のゲイ。沖縄のバックパッカー。3人の中に犯人がいるのだろう。房総の父娘、都内の優馬と家族、沖縄の泉。それぞれの生活にじっとりとした質感と不穏さを感じる。多くの伏線があり下巻での回収に期待が高まる。愛子や泉の哀しさは遣りきれない。特に泉への暴力は読んでいて憤る。整形し国内を逃げる犯人に実際にあった某事件を連想させられた。「怒」の真の意味は何か。物語はまだ序章。下巻に期待が高まる。

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吉田修一

1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞を、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞(本データはこの

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