ハリネズミの願い

トーン テレヘン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105069919
ISBN 10 : 4105069918
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;20

内容詳細

親愛なるどうぶつたちへ。きみたちみんなをぼくの家に招待します。
……でも、誰も来なくてもだいじょうぶです。

ある日、自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたつ。さっそく招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない。もしクマがきたら? カエルがきたら? フクロウがきたら? ――臆病で気難しいハリネズミに友だちはできるのか? オランダで最も敬愛される作家による大人のための物語。

【著者紹介】
トーン・テレヘン : 1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、国内外の文学賞を多数受賞

長山さき : 1963年神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻。87年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、現在アムステルダム在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    テレヘンは初読。原語はオランダ語。読み始めてすぐに連想したのが「泣いた赤鬼」。もちろん、こちらの方がずっと複雑なのだけれど。ほぼ全編に亘って、これハリネズミの妄想と煩悶が綿々と綴られる。ハリネズミが抱える本質的な孤独。そして、そうであるがゆえに他者との繋がりをを渇仰するのである。すなわち、孤独を愛し沈潜する心との間に生じるアンビヴァレントな揺れ動きが本書の眼目に他ならない。いたって内向的、内省的な物語であるが、最後には小さな、しかしハリネズミにとって、とっても大切な想い出が用意されている。

  • starbro さん

    書店の店頭で気になったので、図書館で予約して読みました。トーン・テレヘン、初読です。心配性で被害妄想気味のハリネズミが主人公、著者曰く、ハリネズミは本人がモデルとのことですが・・・私は深読みかも知れませんが、ハリネズミはイスラエルや北朝鮮のような周りと敵対している国のメタファだと思いました。被害妄想だからこそ全身にハリ(核兵器)を纏い、他国を信頼することが出来ない。クジラから小さな虫まで、其々がどの国だと想像すると、もっと本作を楽しめるような気がします。

  • やすらぎ🍀 さん

    招待状を送る前に、あれこれ考え込んでしまうハリネズミ。誰を誘おうか。いや、誘われたくないはずだ。それが一日に百回繰り返されるときもあった。…迷いは針の数以上もある。迷いは目に見えない。針は刺さると痛い。心も痛い。…ねぇみんな、ケーキはあるんだけど、何が好きなんだい。来てくれると嬉しいんだけど。…人は見返りを求めるもの、心のまま進むもの、それぞれです。人は孤独を感じる時に少し我を失う。動物も寂しさを感じるのかもしれない。誰か一人でも心が許せる存在がいればいい。心が落ち着けば大切なものが自然と見えてくるから。

  • seacalf さん

    「オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語」という誘い文句。たくさんのバラエティー豊かな可愛い動物たちが登場するのだが、すべてハリネズミのネガティブトークの餌食に。独りよがりになり過ぎてしまう彼に「頭でっかちになっちゃ駄目だよ」とつい声をかけたくなる。さあ、悩み多き彼の結末はいかに。本編はいまいち乗りきれなかったが、あとがきで紹介されているこの作品が出来上がった経緯の方には感動。ぬくもり溢れるエピソードに読後感も爽やかになる。

  • ハッシー さん

    文字が多めの絵本。動物たちを通して様々な人間関係の比喩が用いられている。ひどく悲観的なハリネズミには少し共感できる。 人間、誰しも相手を傷つけてしまうトゲやハリを持っている。 ▶自分が傷つくのが嫌だから、「相手を傷つけたくないから」と言い訳して、孤独に逃げるハリネズミはなんだか自分に似ていた。

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