野の春 流転の海 第9部

宮本輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103325192
ISBN 10 : 4103325194
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
408p;20

内容詳細

自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。「俺はこの子が二十歳になるまでは絶対に死なん」そう誓った熊吾の、大願成就の日を家族三人で祝うが…。熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。そして、幸せとは、宿命とは何だろうか。時代を超えて読み継がれる大河巨篇、完結。

【著者紹介】
宮本輝 : 1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)等著書多数。2010(平成22)年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    この大作を書いてくれてありがとう、と今は輝りんに言いたい。この作品には「端役」というものが存在しない。すべての登場人物において、読者はその生き方に触れ、彼らの人生に踏み込んでいくことが許されている。膨大な数の登場人物、めまぐるしく変わる背景にも関わらず、最後まで読者をしかと抱きとめてくれるのはそのおかげだと思う。輝りんファンはもちろん、すべての読書家に手にとってもらいたい作品。

  • starbro さん

    宮本 輝は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。足掛け37年、著者の私小説的大河小説 流転の海シリーズ全九巻、3700頁弱、完読しました。巨星、松坂 熊吾、桜吹雪の如く見事に散りました。享年71歳、奇しくも現在の著者と同年齢です。本日(11/13)のニュースウオッチ9の著者のインタビューも好かったです。

  • いつでも母さん さん

    いつもいつも春だけの故郷の野を三人で行くのではなかったのか熊吾よ。『きょうは、いばってはいけない日だ』そんな事を思い出す房江に会う為に今までの8巻があったのかー熊吾が生きた時代を振り返り、息子・伸仁が生きる次の時代を考えるあたりから自然に胸がいっぱいになり泣けてしまった。たった一人の男・熊吾の中にまさしく流転の海を生き抜いた人間の生老病死劇の見事な結びを読ませて頂きました。これはもう宮本作家にただただ感謝です。

  • 遥かなる想い さん

    宮本輝が父をモデルにした物語の最終巻である。執筆37年…まさに大河小説である。 時代は昭和40年代前半で、まさに昭和の香り 満載である。松坂熊吾が生きた人生を 辿りながら、先人の苦労を偲ぶ。 伸仁の恋のお話も微笑ましいが… 男気溢れる 松坂熊吾の一生を、 父への想いとともに 描き切った、そんな作品だった。

  • かみぶくろ さん

    終わってしまった。泣いたわ。熊吾ロスがやばい。原稿用紙7000枚の、まさしく「ひとりひとりの無名の人間のなかの壮大な生老病死の劇」だった。たくさんの人に裏切られ、貧乏もして、悲しい最期を迎えた熊吾の人生だが、最初から最後まで、すべての人間に対して筆が温かった。この世界の営みのすべてを肯定しているかのような温かさだ。両親の死へのあまりに長いグリーフワークの結実にも思える、素晴らしすぎる物語だった。

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人物・団体紹介

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宮本輝

1947年3月6日兵庫県生まれ。77年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。78年『螢川』で第78回芥川龍之介賞、87年『優駿』で第21回吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を、09年『骸骨ビルの庭』で第13回司馬遼太郎賞を受賞。また同年、紫綬

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