劉邦と項羽

秦王朝から漢王朝成立への興亡

秦の始皇帝崩御 中国各地で反乱が起こった。最始に陳勝と呉広が兵を西に進攻させ、陳を落とし、楚王となる。陳勝は進撃を続けたが、やがて陳勝軍は崩壊。中国全土が戦乱の坩堝と化した。懐王は劉邦と項羽に秦を攻めさせた。項羽は鉅鹿・安陽・新安・函谷関へと進軍。劉邦軍は、白馬で大勝、そして南陽・宛をも攻め落とし項羽より先に関中に侵入している。項羽の本営は鴻門に設けられ、劉邦と項羽「鴻門の会」として知られる。劉邦は咸陽に入城、急使を懐王の元へ派遣し「関中平定」を伝える。

しかし懐王は「先に関中に入った者を王とする約束をした。
劉邦を関中の王とされたい。」と項羽に伝えた。項羽は自分をないがしろにされた事に腹をたてた。そして、自らを西楚覇王と称し内外に宣告。項羽は自分の思いに沿わない義帝(懐王)を殺してしまう。劉邦は主君を殺され、項羽に対し戦闘を開始する。
こうして約五年におよぶ一進一退ののちに、項羽と劉邦の最後の決戦となる時がくるのである。項羽は岩山のそびえ立つ亥下(安徽省)において劉邦に破れる。「四面楚歌」「覇王別姫」で知られる。

項羽の死により楚国は崩壊、そして定陶(山東省)に至る��水の地において、劉邦は帝位についた。劉邦は漢高祖と称され天下統一への道を行く。漢王朝が開かれ洛陽から長安に都を遷し国家政治が行われる。韓信の乱、淮南王の英布(鯨布)の討伐、高祖劉邦は即位の十二年(前195）五月長楽宮において波瀾にみちた生涯を終えた。

第1巻　秦帝国崩壊
第1話　泗水の亭長
第2話　劉邦挙兵する
第3話　沛公に立つ
第4話　秦打倒を誓う
第5話　劉項盟約を結ぶ

第2巻　鴻門の会
第6話　関中へ
第7話　秦の滅亡
第8話　法三章を約す
第9話　鴻門の会
第10話　屈辱漢王

第3巻　大将軍を拝す
第11話　浅道を焼く
第12話　韓信　漢へ
第13話　大将軍を拝す
第14話　士気高まる
第15話　劉邦三秦を平定

第4巻　反間の計
第16話　劉邦大敗を喫す
第17話　英布投降す
第18話　榮陽を守る
第19話　反間の計
第20話　榮陽脱出

第5巻　覇王別姫
第21話　成皐の戦い
第22話　成武山の対決
第23話　楚漢停戦す
第24話　垓下の大戦
第25話　鳥江に死す

第6巻　韓信を捕う
第26話　劉邦　皇帝になる
第27話　韓信を捕う
第28話　劉邦白登山に包囲される
第29話　成陽に都を移す
第30話　内憂外患

第7巻　漢劉邦逝去
第31話　韓信の最期
第32話　太子を争う
第33話　英布謀反
第34話　故郷沛県
第35話　劉邦死す

カラー・ステレオ・日本語字幕・言語　北京語
4：3・ALL・NTSC・MPEG2・片面二層
企画・制作/中国中央電視台