DVD

華麗なる激情

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FXBQG1007
組み枚数
:
1
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
コピーライト
:
(C)2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

内容詳細

【ストーリー】
ローマ法皇ユリウス2世は、システィナ礼拝堂の天井を飾るべく、ミケランジェロに天井画を注文する。彫刻家を自負するミケランジェロは断ったものの、次第に絵にのめり込んでいく。そこには激しく対立しながらも奇妙な友情を深めていく、偉大なる2人の男の姿があった……。
史劇スター、チャールトン・ヘストンが、偉大なる芸術家ミケランジェロの創造とエゴを見事に演じる重厚な歴史ドラマ超大作。

【キャスト】
ミケランジェロ…チャールトン・ヘストン
教皇ユリウス2世…レックス・ハリスン
テッシーナ…ダイアン・シレントー
ブラマンテ…ハリー・アンドリュース
ウルビノ公爵…アルベルト・ルーポ
ジョバンニ・デ・メヂチ…アドルフォ・チェリ
ラファエロ…トーマス・ミリアン

【スタッフ】
監督・製作:キャロル・リード
原作:アーヴィング・ストーン
脚本:フィリップ・ダン
撮影:レオン・シャムロイ
音楽:アレックス・ノース
●字幕翻訳:月橋凌子

法王からシスチネ礼拝堂のフレスコ画を依頼されたミケランジェロが、苦悩の果てに素晴らしい作品を残すまでを描く。アーヴィング・ストーンの筆によるミケランジェロの伝説小説『苦悩と恍惚』を映画化。(CDジャーナル データベースより)

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彫刻家ミケランジェロはフィレンツェからロ...

投稿日:2019/04/10 (水)

彫刻家ミケランジェロはフィレンツェからローマに招聘される。そして、当初の依頼は変更され、教皇ユリウス2世にシスティナ礼拝堂の天井画を描くことを命じられる。感情移入できず職務放棄して逃亡し、採石場で働いたりするが、自らの構想を得て赦され、現場に復帰する。下地づくりの助手はいるものの、その後ただ独りで四年間制作に従事する…。史実が尊重されていて、天井画を描くための足場の組み方やフレスコ画の描き方さえ興味深い。少し離れた場所ではラファエロが、これも歴史的名画であるところの『アテナイの学堂』を制作している。映画は旧約聖書に材をとった天井画の完成をもって大団円を迎える。その翌年にユリウス2世は死去し、ミケランジェロによって正面の祭壇上部壁面に『最後の審判』が描かれるのは、ほぼ四半世紀後のことである。従って致し方ないのだが、ユリウス2世の冗談めいた発言以外に『最後の審判』制作の、その経緯が映画に出てこないのはとても残念である。ルネサンス期を背景とする本作の見処は多いが、ミケランジェロの作品を媒介にしてのユリウス2世とミケランジェロの対話が見せ場を形成する。反発と同調を繰り返しながら深いところで通じ合う二人に、いつしか共感しないではいられないだろう。映画の中では、異教徒である古代ギリシア人の芸術に対抗し超克しようとするミケランジェロに対する反感や非難が見られもする。しかし、教皇を中心にしてローマ・カトリック教がルネサンスを受け容れるという図式が窺い知れる。実際、ラファエロの作品は題材が古代ギリシアそのものではないか。プラトンとアリストテレスの立像を中心に配して描かれた『アテナイの学堂』は、教皇の書斎を飾るために描かれたのである。ミケランジェロをチャールトン・ヘストンが演じ、ユリウス2世を『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ教授を演じたレックス・ハリスンが演じている。二人ともはまり役である。監督は『第三の男』のキャロル・リードで、つまらない作品になりようがない。原作となったアーヴィング・ストーンの伝記小説を知らないので何とも言えないが、ミケランジェロの画業の前段のみに触れ、『最後の審判』に至らずに映画を終えるというのは、監督キャロル・リードの意図した結末なのかもしれない。その方が、ラストシーンで自己完結してしまうカタルシスを観客に与えず、その後を想像させる『第三の男』の監督に相応しいように感じられる。ところで、システィナ礼拝堂は国内で疑似体験が可能である。そのこともあって、もっと知られ語られるべき映画だと思う。

農夫 さん | 岡山県 | 不明

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