CD

Pure Moment

寺井尚子

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
VACV1033
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

98年末にリリースされた前作は日本人ジャズとしては異例の売上を記録し、その後、寺井自身の方向も新しい段階に入ってきた。本作ではある意味で最もジャズ的でない、ヴァイオリンという楽器の特性を逆手にとってジャズファン以外にもアピールし、また、あまりにもジャズらしいジャズに飽きていたジャズファンにもアピールした寺井らしい世界がさらに広がった。海の向こうではレジナ・カータ−が同じように女流ヴァイオリニストとして頭角を表わし始めたが、ビートを強調したレジナの行き方とは異なり、ロマンティックな味わいと、フランスのミュゼット的なアプローチも垣間見せており、むしろ感性的にはヨーロッパ志向といっていいメンタリティを感じさせる演奏を展開している。 今後バンドネオンとの共演やジャンゴ系のギターとの共演が楽しみになる雰囲気を感じさせるピアソラ作の「アディオス・ノニーノ」。彼女の作曲能力の素晴らしさを感じさせる、のびのびとしたメロディの「ピュア・モーメント」は、比較的刺激のない音色を持つ彼女の特徴を上手く引き出したロマンティックな作品。スタンダードの「サマータイム」は“スムース・ファンク”と呼びたくなる滑らかなファンク・ビートが全編を貫き、この曲ではヴァイオリンのタッチをややタイトにして弾き方を変えている。お馴染みのスティングのバラード「フラジャイル」ではピチカートでの出だしから弓に持ち替えて再びピチカートと、日本的な情緒さえ感じさせる彼女の幅広い音楽性が伝わる。チック・コリアの「スペイン」は冒頭の「スケッチ・オブ・スペイン」のメロディの引用から一気にメインテーマへと進み、裏ビートを使ったアレンジとともにこの曲の持つ独特のスイング感を演出する。ラテン系の演奏者たちが必ず演奏する「エスタテ」は限りなく美しいメロディの作品。ここでの寺井はしばし一人のヴァイオリニストに戻ってこの美しすぎるメロディを自ら堪能している。宇多田ヒカルの「ファースト・ラヴ」にも挑戦、最後は「ドリーム・カム・トゥルー」という寺井の心境を語るようなタイトルでアルバムは終了する。全曲が優しさとメランコリックな感性に貫かれたフェミニンな作品。

内容詳細

人気急上昇中の女性ヴァイオリン奏者、寺井尚子のセカンド。新しいバンドのメンバーとともに、ジャズ・ヴァイオリンの新しい魅力を聴かせてくれている。なんと宇多田ヒカルの「ファースト・ラヴ」をジャズにアレンジして演奏していて、これがまた泣かせる。(熊)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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