魔犬ライナー 0011変身せよ！

1980年―。正面に富士を仰ぐ東海道巨帯都市の富士シティに、流星雨が降ってからニ・三日すぎたある日、富士山麓気象観測所の所員が原因不明の死を遂げるという事件か起きました。この出来事に警察当局は、所員の死を単なる遭難事故としてかたづけてしまうのでした。しかし、ツトム少年の父親・林博士だけはこの異常事態を宇宙人の襲撃だと発表。これを笑うかのように、各専門家は林博士を気狂いあつかいしてしまいます。ですがツトムは勿論、父親の発表した宇宙人襲来説を信じています。
それから数日後、林博士の邸宅に爆弾が仕掛けられました。ツトムの可愛がる、クイーン・エース・ジャック・ジョーカーの四匹の犬は、動物の勘でこの爆弾を発見、あわや爆発するという所で外に持ち出し、林博士とツトムを救うのですが、外で大爆発を起しクイーンと子犬三匹が犠牲となってしまいました。実はこの爆弾戦術は、地球侵略を計るデビル星人のボス・ゴルゴスが地球襲撃説を唱える林博士の口を閉ざすためにしたことだったのです。
愛犬を失い、涙を流して悲しむツトムに林博士は、犠牲となった四匹の犬を再びサイボーグ犬として生き返らせることに成功します。母犬のクイーンに補助電子頭脳をもたせ、三匹の子犬のための動く工ネルギータンクを備えさせ、また三匹の子犬たちには、放射線アイ、ジェットガス、その他いろいろな科学兵器を取りつけるなど、スーパー犬として再びツトムのもとに帰って来ました。一方、林博士が生きていることを知ったゴルゴスは、ある夜、研究所に宇宙怪人を差し向け、博士を襲わせます。父親の危機を知ったツトムは、林博士から贈られたサイボーグ犬と会話ができるヘルメットをかぶりすぐさまクイーンらに命令、研究所へと向うのですが、時すでに遅く、林博士は息絶えてしまいました。
クワガタ虫型の戦闘艇に逃げるデビル星人らを見つけたクイーンはツトムに報告、ツトムは父林博士の復讐に立ち上がります。第一戦闘隊形から第三戦闘隊形を整え、ライナー一号は敵の本拠地で、もうもうと白煙をふく富士の火ロヘ突入！デビル星人の指令で動くマンデラス、ダニンガー、工スカルゴン等のロボット相手に死闘を繰り広げます。このツトム少年の活躍に、亡き林博士の宇宙人襲来説が真実だと知った全世界は協力、平和な世界をとり戻すため、デビル星人の挑戦にツトム少年とともに立ち向って行くのでした。

【仕様】
ピクチャーレーベル

舞台は未来都市・富士シティ。宇宙人の襲来に気づいた林博士は、犠牲となった愛犬たちをサイボーグ犬として蘇らせた。博士の息子・ツトムがスーパー犬とともに立ち上がり……。スリルと冒険を満載したSFアニメ。(CDジャーナル　データベースより)