ランデヴー

【ストーリー】
女優志願の少女ニーナは同棲相手と別れ、新しいアパートを探して訪れた不動産屋で内気な青年社員ポーロ（スタンザック）と出会う。彼女に一目惚れしたポーロの熱心な案内であちこち部屋を回るうち、ニーナも彼に好意を持ち、結局、彼のアパートに転がり込む。そこで出会ったカンタン（ウィルソン）はポーロとは腐れ縁の仲で、やはり彼の部屋を当てにしてやってきていた。元は相当な有望株の若手俳優だったが、今は場末のいかがわしいクラブで『ロミオとジュリエット』をパロったハチャメチャなアングラ劇に出演している男。破滅的な雰囲気を漂わす皮肉屋で（実は過去にロミオを演じて華々しいデビューを飾った際、相手役で恋人でもあった娘を事故で亡くして以来、人生の目的を喪失したのだと後に分かる）、その激しさに魅かれたニーナは彼と一夜を共にしてしまう。ところが、彼はすぐに自殺ともとれる交通事故で死に、その葬儀に現れた初老の演出家スクルツレー（トランティニャン）は一目見て、彼女を新しいジュリエット役として舞台に出したい、これは死んだカンタンの、いや、その恋人だった彼の娘の導きだと告げる。出演を引き受けたはいいが、スクルツレーのしごきは容赦がなく、逃げ出そうとも考えるニーナの前に、カンタンの亡霊が現れる……。

【キャスト】
ニーナ / ジュリエット・ビノシュ
『存在の耐えられない軽さ』 『ポンヌフの恋人』 『イングリッシュ・ペイシェント』
カンタン / ランベール・ウィルソン
『マトリックス・レボリューションズ』 『マトリックス・リローデッド』 『キャットウーマン』
スクルツレー / ジャン=ルイ・トランティニャン
『男と女』 『暗殺の森』 『ロスト・チルドレン』 『トリコロール/赤の愛』

ヴァデック・スタンチャック／オリンピア・カルリシ／ミシェール・モレッティ

【スタッフ】
監督･脚本 / アンドレ・テシネ
『かげろう』 『溺れゆく女』 『夜の子供たち』 『野生の葦』
製作 / アラン・テルジアン 『青い性／処女喪失』 『サロメの季節』
共同脚本 / オリヴィエ・アサイヤス
『デーモン・ラヴァー』 『クリーン』 『レディ・アサシン』 『夏時間の庭』
撮影 / レナート・ベルタ
『嵐が丘』 『不倫の公式』 『勝手に逃げろ/人生』
音楽 / フィリップ・サルド 『ポネット』 『愛を弾く女』

名匠アンドレ・テシネの傑作エロティック・ドラマ。女優志望の娘ニーナが次々に男性と知り合い、体を重ね舞台出演のチャンスをつかむが亡霊に苦しめられ……。ジュリエット・ビノシュが大胆な演技を披露。(CDジャーナル　データベースより)