ポルフィの長い旅 7

■第２５話「小さな街の小さな友情」
　なかなかミーナの情報が得られない焦りの気持ちを紛らわせようと、ポルフィは朝早くから一心に農園の仕事を手伝っていた。イラーリアの父母のデュリオとグレタが、もしミーナが見つからなければこのまま農園に残らないかとポルフィに話していた。しかしポルフィは、２人に感謝の言葉を伝えながらも絶対にミーナを見つけ出すと決意を固くするのだった。
■第２６話「汽笛がきこえたら」
　ミーナがカラブリアに向かっているらしいことを知り、名残を惜しむ間もなく農園に別れを告げて列車に飛び乗ったポルフィ。朝になって寝入ってしまったポルフィが目覚めると、乗り込んだ貨物列車ごとシチリア島に渡ってしまっていた。島でミーナを探すことにしたポルフィは、カターニャの市場にやって来る。
■第２７話「あなたに届けたい」
　ポルフィとマイケルの励ましで、ジャックはモニカに会うために車で夜の道に飛び出した。モニカに、ジャックは大声で愛の告白をする。モニカも同じように大きな声で返事をしてくれるのだった。帰りの車の中で、ジャックはポルフィは自分の恩人だからと、一緒にミーナを探す手伝いを申し出てくれる。しかし、小さなシチリアの島中を歩いてみても、ポルフィたちはなかなかミーナの手がかりに辿り着けなかった。
■第２８話「シシリアン・ラプソディ」
　ポルフィは、ジャックやマイケルたちと一緒に懸命にミーナの行方を探し続けていた。既に地図のほとんどがバツで埋められていたが、パレルモの街に足を伸ばす前に一旦カターニャに引き返すことにする。そこへやってきたのは、ジャックたちの父の知り合いのパレルモのドン・チッチだった。ドン・チッチは去り際に、ジャックを呼んでアンドレに気をつけるように告げていく。ポルフィたちには親切そうに見えるが、ドン・チッチを見送るジャックの表情は違っていた。

ギリシャの小さな村に暮らすポルフィは自動車好きの17歳。ある日村を大地震が襲い、両親が死亡。10歳の妹ともはぐれてしまったポルフィは、妹を探す旅に出る……。BSフジにて放送の世界名作劇場第25作。(CDジャーナル　データベースより)